その日が楽しめればいい


ダンジョンズ&ドラゴンズ』は面白いゲームです。

・ルールを読んでいるといつも新たな発見があって、新鮮で飽きない(煩雑なルール体系のせいもあるけど)。
・大量のサプリメントやシナリオのサポートがあって、常に拡大しつづけているので飽きない(買い集めたり、読んだり、セッションでの情報共有が大変だけど)。

よって、なんとなく戦闘していれば、とりあえず面白いというよく出来たゲームです。

しかし飽きない理由がそのまま遊びづらい理由にもなります。
それでも今のところは絶妙なバランスで遊ばれ、黄金期といっても過言ではない安定期を迎えていると思います。

何故黄金期と思ったかというと、これ以上の発展は難しいんじゃないかと危惧しているからです。
でも個人的に(たまに)危惧しているだけで、特に理由や分析があるわけでもなく、発展しなくてもおそらく僕は遊んでいると思うので関係ないと言えば関係ないかもしれません。

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それはさておき。

ダンジョンズ&ドラゴンズ』のシナリオを読むと、どこでセッションを区切っていいのかわからないというのは度々言ったり書いてきました。そして色々な人に話を聞いて、そもそも遊び方が違うんじゃないかと思うようになりました。

1.一日一部屋とか、細切れで頻繁に遊んでいるんじゃないか。
2.一晩泊り込みとかで遊ぶので、そもそも1セッションの時間が違うんじゃないか。
3.コンベンションとかでは、シナリオ(ストーリー)を終わらせるのではなくて、どこまで行けるかというタイムアタックを楽しんでいるんじゃないか。

そしてその予測に自分がどのように遊びたいかという願望を当てはめてみます。

1.いい年した大人が休日をつぶして遠くから集まっているんだから、ちょっと遊んであとは食事でもしようという気にはなれません。僕はゲームをしたいから引きこもりを中断して出かけているのです。
2.長時間遊ぶ体力と集中力がありません。6時間も遊んだから限界です。しかも長時間遊んで面白ければまだいいですが、イマイチなセッションだったりしたら、それこそ生き地獄じゃないですか。
3.僕はシナリオ(ストーリー)が終わらないセッションはあまり好きではありません。別に1回のセッションでシナリオ(ストーリー)で終わらなくてもいいけど、やはりなんらかと結末は迎えたいと思うわけです。

だから最初から終わらなくてもいいやというのが前提なのはちょっと。。。
でも最近はあまり見なくなりましたが、そもそもシナリオがはじまらないセッションというのも以前はよくあったからなぁ。それよりは許容できますが。ぐだぐだやってダンジョンの入り口までついてお終い(そして続きの予定はない)となるのは、ちょっと勘弁。

もちろん遊び方の好みの違いはあると思うんで、あくまで個人的な願望なわけですが。

その願望を満たすための遊び方というのは必然的にキャンペーンになります。
1セッション4〜6時間で、シナリオが途中で途切れてもまた次の機会を作ります。あとはとにかくしつこくキャンペーンを維持することによって、ある程度僕の願望を満たすことが出来ます(どこでどのように区切るかという問題は残るにせよ)。

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また話をちょっと変えて。

ダンジョンズ&ドラゴンズ』はとても魅力的な背景世界(ゲームセッティング)がたくさんあります。
基本世界の「グレイホーク」はざっくりとしていて遊びやすいですし、
細々とした設定がみっちりの「フォーゴットン・レルム」も魅力的です。
そして普通のファンタジー世界ではない、メカ分溢れる新世界「Eberron」も楽しそうですし、
ホラーテイストが入った「Ravenloft」は定期的に単発で遊びたくなりますし、
サイオクストンチキ世界「DarkSun」も、ちょっぴり興味はあります。

そんな世界の中にも、いろいろと魅力的な舞台があり、もう一生かかっても遊びきることは出来ないでしょうし、ちょっと本格的に遊び始めるだけで別のシステムで遊ぶ暇はなくなったり、毎休日のようにゲームに出かけたりして、それこそ家庭崩壊の危機です。それに詰め込みすぎると、プツンと糸が切れてパッタリと遊ばなくなるかもしれません。

そんなわけで、いろいろな世界やキャラクターで遊んでみたい。そして遊ぶならキャンペーンがいい、というのはどうやっても成立しそうにありません。そこでやっと気づいたわけです。

どーやら今のままの遊び方はうまくないぞ(いまさら)。

今のままというのは、海外のシナリオを参考にしたセッション運営スタイルで、キャンペーン”だけ”を遊びつづけるという意味です。別に今遊んでいるセッションがうまくないというわけではなく、それはそれでとても楽しんでいます。が、いかんせん、今の遊び方ではこれ以上貪欲に遊ぶために数は増やせないのです。

そーなると、海外のプレイスタイルとは別で、日本独自(というか各コミュニティ独自か)の『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を「単発(4〜6時間)、シナリオは1回で終わり、そして毎回同じ面子でなくてもいい」というプレイスタイル(システム)を模索する必要があるんじゃないかと思ったわけです。そーしないと僕がいろいろな世界で遊べないから。

うぉ。なんかこー書くと10年ぐらい巻き戻った気がしますが。

もちろん今でもそのような遊び方が出来ないわけじゃないですが、それってどちらかというと巧い人の話かなと思うのです。少なくとも僕は単発セッションで『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の魅力を十二分に発揮できる自信はありません。むしろ最初からそーゆーレギュレーションだった場合は、システムの選ぶ時点で遊ぶ対象から外す可能性が高いです。

それに国産システムが1セッションで遊びきるための仕組みを試行錯誤して、それがある一定方向で成果を出したところに、別路線の進化をとげてきた『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が登場、そして国産システムの閉塞感か、それとも国産システムの試行錯誤の方向性に肌があわなかった人かにタイミング良く受け入れられたのが現状なんじゃないかと最近勝手に思っていたりします。

でも折角試行錯誤してきた知らない人と1セッションで遊びきるためのノウハウを(この分野では国産システムが世界で最先端だと思います)、なんで『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に生かそうとしないのかなと疑問でなりません。海外展開への追随は安牌ですし、日本独自展開にはさまざまな黒歴史があるので、なかなか難しいかもしれませんが、

でもPCにスポットがなるべく均等に当たるようにとか、結局PLの声がデカイ方が有利とか、シナリオとPCの傾向が合わずに事故るとか、昔ながらの問題点を蒸し返しているようでならないのですよね。もしかしたらそれを問題点かなぁと考えている僕がおかしいのかもしれませんが。そりゃー考え方としては、ゲームにより時間や資金を費やし、より積極的な方がセッションを楽しむことが出来るのはあたりまえだというのもアリだとは思うのですが。。。。。

でもそれに違和感を拭いきれない身としましては、現状のデータやシステム、背景世界の補完という方向性だけではなく、そして国産システムのようなセッション運営ルールでもなく(このシステムには合わないし)、プレイエイドという方向性やプレイスタイルの提案、そして海外シナリオとは別スケールでのシナリオが、今後サポートされるか、誰か考えてくれないかなぁと思います(レミィか。レミィなのか)。ちなみに今一番「現状に即した」プレイエイドが「まとまっていて」充実しているのは『アリアンロッド』だと思います。

最近のHJの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のサポートは質量ともに凄く厚いんですが、気持ち古臭いような。。。それとも逆にあれが最先端なのかなぁ。。。

こんなところに書いても意味ないからアンケートに書け?ごもっとも。

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と、長々と書いてきましたが、要はもっとうまくたくさん遊ぶ方法ないかなーという愚痴だったりするわけで。

あとついでに。確かに『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は凄いゲームですが、そればかり遊んでいると視野が狭まるし、それが起因してウザがられるのもヤダなーというのをよく考えています。まとまらないけど。

まー、でも考えるより遊ぶ方がラクだし楽しいからなぁ。
よーしオジサン、ダイスたくさん振っちゃうぞー(ゴロゴロ。。。。。1)。