グレイホークキャンペーン#18

セッション:『ダンジョンズ&ドラゴンズ』#18
マスター :akiyuki
プレイヤー:あずまさん、TAKAさん、LAWさん、悠里さん、漆妖さん

■今回のクエスト:サブリールの杖(後編)

青々とした草原に構える古びた砦。
そこは一見、年月の積み重ねによって、既に朽ち果てているように見えた。
しかし砦の周囲を警邏する、大きな一つ目を持つ球根状の物体により、今だ何ものかによって使われていることが見て取れた。

***

砦の中にはローブを被った宰相プロフィオンと、黒く刺々しい鎧を身に纏ったダモダーがいた。


「杖の奪取に失敗したと言うか。
 汝には奴らを甘く見るなと警告したはず。
 アレを操り、計画を成就するためには、杖が必要だと教えたはず。
 長き時間をかけて準備をし、今この時しかないというのに」


宰相の足下には黒く輝く小さな泉があった。
そしてその一部が、まるで窓のように何処かの光景を映し出していた。
険しく切り立った山岳にて、翼を休める数百匹の白竜たちを。


「汝の首の上についているものは飾りか?空洞か?それとも何か別の役目でもあるのか?
 所詮はただの力自慢か。
 汝には武勇はあるが、頭はいらぬな。
 それは我が有意義に使ってやろう」


プロフィオンの怒りにどす黒く歪んだ顔が、音を立てて崩れ落ちる。
崩れた顔の下からは、より一層の怒りと狂気に満ちた男の顔があった。
彼はエリスヌルの聖印を掲げつつ叫んだ。


「アレは我のモノだ!分かるか!?」


悲鳴。そして静寂。


***


暗雲が立ち込め、空は暗い。
赤い月が夜空を照らし、青白い稲妻が天を裂く。


稲妻が砦に落ちた。
青々とした草原に構える古びた砦はもうない。
その周囲には黒く輝く泉が広がり、ゆっくりのその領域を広げていた。


ダンジョンズ&ドラゴンズ #18
「サブリールの杖(後編)」

前編は映画『ダンジョン&ドラゴン』をトレースしていたのに(?)、後編はキャンペーンの伏線回収の巻だったり。

  • 黒く淀んだ《輝きの泉(プール・オブ・レディアンス)》の行方
  • レイカー山脈に巣食ったホワイト・ドラゴンの群れ
  • 無念の戦死の上に、亡霊にされたナイト・プロテクター
  • そしてプロカン神官の振りをして、ラティクを影で牛耳っていたエリスヌル神官

これで一つの伏線(後述)を除いて、全部回収する勢いで。


バトルの方は、

黒騎士ダモダーとの決着

”頭を使った”ダモダーは自らがオトリになり、150ft離れた四方にウィザードを配置。PCの足をウェブで止め、《呪文エネルギー変更》で[電気]にしたファイアーボール*1を四方から叩き込むという作戦に。そして自らはフリーダム・オブ・ムーブメントの指輪と属性防御30点の防具で突っ込んでくる(ここらへんはやっぱり頭が悪い感じでw)。


しかし身かわし相当能力とセーヴの高さで一人しかダメージを受けなかったり。途中からアイスストームに変更するも既に遅く。あと実はブラックガードだったダモダーの急所攻撃を生かす方法を考えておくのを忘れて*2、頭に血が昇って、苦し紛れにサモン・モンスターで犬を呼んで挟撃を狙うも、アイスストームの範囲内だったことを忘れて。。。即死。まさに犬死!


折角四方に展開したウィザードも、ウィザード(アルティゴル)の新技《呪文効果範囲操作》で、SEED級ロックオン*3されて、撃破されたしね!

宰相がいる塔に登れ

塔の周囲をぐるぐると回るように作られた階段を上って、塔の上を目指すというエンカウント。バトルグリッドを上から見たマップではなく、横から見たものとして扱い、1階(2マス)毎に表面、裏面として見立てます(昔のファミコン2Dゲームのイメージで)。


で、表面、裏面ともにアダルト・ホワイト・ドラゴンが2体ずついるなか*4、上まで登りきったら終了。もちろんまっすぐ登攀するもあり、フライしたり、スパイダークライムすると(画面外から)ディスペルが飛んでくる仕様で。


PCたちは各自思い思いの方法で登りはじめるも、スピード差があり分散、そこをドラゴンが各個撃破するという理想の展開*5。結局、シナリオアイテムのサブリールの杖を使ったりして、全部ドラゴンを倒していきました。まあ、こういうギミックって結局全滅させるのが手堅かったりするわけですが、登ろうとしないとそれはそれでイベントとして盛り上がらないので、DM的にはほっとした展開でしたw

俺は人間を止めた。神になるぞぉぉ

ボスはもうすぐエピックに辿りつこうというエリスヌル神官Lv20一人。
長々と引っ張ってきた敵との決着だから、やりすぎ感全開でやってみたかったんですよ。


とはいえ。ブラスフェミィとかディクタムの即死系というのも芸がなく、またオトナゲないので、イベント(輝きの泉を我が物とする(ミラクル相当))で力を使い、片目片腕(利き腕)は失い、パワーダウンしているという設定*6。利き腕を失っているので、攻撃はインフリクト系メインで。


そしてここまでのシナリオ展開スピードによって、事前に行っている(グレーター)クリエイト・アンデットの数が変わったり、序盤はサモン9を連発して、敵は増えるけど獲得計経典は増えないという、やらしー構造。さらに《呪文24時間持続》で呪文強化は完了済。宝物表は振らない代わりに贅沢なマジックアイテムで装備を固め。仕上げは段差があるステージ構成で、ボスはすんなり殴れないし、見えない(魔法の対象にならない)という仕掛け。


結果。一人意識不明。他の人もHPゲージを一様に赤くするぐらいには追い込むことが出来て、満足満足。
それにしても僕のd20の出目が1を2連続×2回をはじめ、よく1が出たクライマックス戦闘でした。これが新しいd20レガリアの力か!?(ろくなものでない

その後

黒く淀んだ輝きの泉は広がり続けた。
その広がりは、塔を、街を、国を、そして次元をも覆いつくそうとしていた。
イズメール王国*7の民は別次元に避難するしかなかった。
しかし、このままではいつかは別次元をも侵食して、全てがリンポと化すだろう。
サヴィーナ女王はこの広がりを見て、時をも止める力を持つデーモンストーンの存在を語った。
この危機を克服するためには、それを探すしかない!


というわけで。以降キャンペーンは、R.A.サルバトーレが手掛けた、デーモンストーンのストーリーをベースに走る予定です。実は今までにも、ほそーい伏線を張っていたりするのですが、それについてはおいおい、セッションの中で明かされることでしょう。。。

*1:[火]属性無効のキャラがいるので

*2:ToDoメモには書いておいたのに

*3:嘘、言いすぎた。最大四ヶ所までです

*4:予算の都合上、計4体しかドラゴンは出演しませんでしたw

*5:DMにとって

*6:ここで片足とかいうと移動力がとかACの敏捷ボーナスがとか老害っぽいことを言われるのでw

*7:D&D2?知ったことか!?w