[D&D}Castle Ravenloft第1印象

『Castle Ravenloft』を購入。
第1印象。デカくて重い。やはり通販にすればよかったかなぁと思いつつも、直輸だと日本語訳がついていないのと、送料で円高効果も期待出来ないかなぁと思ってスルー。そしてまぁそのうち機会があれば買えばいいかなと思っていたら、twitter上で面白そうな呟きを見て我慢しきれず、今に至る。


ゲームの内容は、レイヴンロフトという城を舞台にした、D&Dの協力型ボードゲーム
いわゆるTRPGではなく、DMの必要がないゲームとしてデザインされている。
長年積み重ねたプレイノウハウから生まれた円熟のゲームデザインと、D&Dビギナーを取り込もうとする気合が感じられる。
ただDMが不必要というだけでなく、各PLがヒーローとモンスターの両方を操ることにより、擬似DMの感覚を体験するというデザインになっている、というのは深読みのしすぎだろうか*1
とにかく。このゲームを遊んだ人が、スムーズにTRPGを始めることを強く意識しているのだと思う。


コンポーネントは大体以下の通り。

  • ルールブック
  • アドベンチャーブック
  • ダンジョンタイル
  • ミニチュア
  • カード(パワー、遭遇、宝物)
  • マーカー(ダメージとか)


シナリオは13本。1シナリオ1ページ。その他、ウェブサイトでもダウンロード出来るらしい。
1本目を読んだ限りでは、雰囲気を出すための導入テキスト、セッティング、勝利(敗北)条件とコンパクトにまとめられていて好印象。


1本目はソロアドベンチャー。ヒーローはレイヴンロフト城の墓所で目を覚ます。日没までに隠された階段を探して脱出しないと、伯爵が目を覚ましてやってきてしまう、というシナリオ。燃える。


ゲームの流れは大体以下の通り。
各プレイヤーは、以下のターン進行を処理する。

  1. ヒーローフェイズ:移動したり。攻撃したり。
  2. 遭遇フェイズ:新しいタイルをつなげたり、モンスターを配置したり、遭遇カード(環境、イベント、罠)をドローしたり。
  3. 敵役フェイズ:もしモンスターがいたら、戦術に従って行動

シナリオの勝利条件や敗北条件(死んだり)を満たしたら終了。


ヒーローは、ファイター、ローグ、クレリック、ウィザード、レンジャー*2。種族はクラスで固定。それぞれ1日毎*3無限回遭遇毎*4、汎用のパワーを持っている。
一応、最初の推奨パワーは決まっているものの、自由に修得しているパワーをカスタマイズ可。またはランダムで決めてもいいらしい。ここらへんはTRPGのようでもあるし、近年のデッキ構築ゲームのようでもある*5


敵を倒すと宝物と経験点を入手。モンスターをコントロールしているプレイヤーが経験点を獲得する。経験点を使って遭遇カードの効果をキャンセルできる。またレベルアップするのは、判定で出目20を出した時に、経験点を消費したら。つまりレベルアップ要素はボーナス的なもののようだ。



HPが0になても、次の自ターン開始時に回復力を使ったら、復活。
ゲーム開始時に、プレイヤーは全員で2つの回復力チットを持っている。回復力チットは自分以外のヒーローに使うことが出来る。つまりプレイヤー全員の回復力が尽きない限りは死なない?


ざっくりこんな感じ。
面白そうです。

*1:モンスターの行動は、誰が操作してもほぼ変わらないように出来ている。「ヒーローが隣接している時は○○」「2マス以上離れている時は□□」と戦術が書いてある

*2:このクラス構成はレンジャーに対する愛を感じずにはいられない

*3:宝物で再使用出来るようになる

*4:1行動=1遭遇とカウント。いわゆる遭遇毎無限回パワーはない

*5:というほど選択肢はなかった