エーギルさん
いつも遊ぶ時に混乱するので、《エーギル》について、脳内整理しておきます。
原則
- 《エーギル》は加護によるクリティカルは打ち消せない[AL2 p.132]。*1
- 加護の宣言の順番は、厳密には(①:能動側)→(②:対応側)→)③:①②以外のNPC)→(④:①②以外のPC)である[AL2 p.341]。
この原則通りで考えると。
A. 《エーギル》vs《ヘイムダル》能動側がPCの場合
タイミング\パターン | A-1 | A-2 | A-3 |
---|---|---|---|
①能動側(PC) | ヘイムダル | - | - |
②対応側(NPC) | 宣言不可 | エーギル | - |
③②以外のNPC | 宣言不可 | - | エーギル |
④①以外のPC | 宣言不可 | ヘイムダル | ヘイムダル |
つまりNPCの《エーギル》後、能動側PC以外の《ヘイムダル》は上書き可能。
B. 《エーギル》vs《ヘイムダル》対応側がPCの場合
タイミング\パターン | B-1 | B-2 | B-3 |
---|---|---|---|
①能動側(NPC) | ヘイムダル | - | - |
②対応側(PC) | 宣言不可 | エーギル | - |
③①以外のNPC | 宣言不可 | ヘイムダル*2 | - |
④②以外のPC | 宣言不可 | 宣言不可 | エーギル |
つまりPC側の《エーギル》は、ほぼNPC《ヘイムダル》によって打ち消されない。
ここまでは原理原則論。仕組みとしては明確になっています。
が、実運用ではタイミングの遷移を明確にすることは難しいと考えられます。特に①→②のタイミングがシビアです。能動側が達成値を宣言したタイミングで②へ遷移したと処理するのがスマートと思われます。
しかしユーザーフレンドリーに考えれば、能動側PCの《ヘイムダル》は通した方がストレスが溜まらず。NPC(GM)が後出し《ヘイムダル》を控えるのは当然としても、GMがダイスを振った直後に、PC側からの《エーギル》宣言が入ることもありそうです*3。
そう考えると、タイミングがくしゃっとなってしまった場合、順番通りに解決して、宣言出来ないタイミングとなる加護は差し戻しとするのが、ルール解釈としてはスマートかと考えました。*4
ついでに
C. 《エーギル》vs《バルドル》能動側がPCの場合
タイミング\パターン | C-1 | C-2 | C-3 |
---|---|---|---|
①能動側(PC) | バルドル | - | - |
②対応側(NPC) | エーギル | エーギル | - |
③②以外のNPC | エーギル | - | エーギル |
④①以外のPC | - | バルドル | バルドル |
つまり能動側PC以外の《バルドル》後に、NPCの《エーギル》は宣言不可。
D. 《エーギル》vs《バルドル》対応側がPCの場合
タイミング\パターン | D-1 | D-2 | D-3 |
---|---|---|---|
①能動側(NPC) | バルドル | - | - |
②対応側(PC) | エーギル | エーギル | - |
③①以外のNPC | - | バルドル | - |
④②以外のPC | エーギル | エーギル | エーギル |
つまり対応側PC以外の《エーギル》後に、NPCの《バルドル》は宣言不可。
なのですが。やはりタイミングの明確化が困難なので、トラブルシューティング[AL2 p.341]の通り、相殺でいいんじゃないかと。
その他、類似ケースとして、《ヘイムダル》va《マリーシ》もトラブルシューティング通り、《マリーシ》の勝ち。《バルドル》vs《マリーシ》は、単純に《マリーシ》の勝ち。
なのですが。宣言がくしゃっとしてしまった場合は、仕切り直して、原則通り処理していくのがいいかと。
脳内整理終了!