『ロストロイヤル』「同盟会議」を遊んで

 『ロストロイヤル』のキャンペーン第4回目のセッション。
 今回からオリジナルシナリオ。


 キャンペーンの締めに向かって、周辺国の設定を拾いつつ、決戦ムードを高める感じで、前回ロストしなかった分身と決着をつけようとすると、パズルピースが多くて、無理やりベースに詰め込む感じ。キャンペーンならではですね。

前日


セッション

予告

 目指すものは同じ。
 でも心の中はそれぞれ違う。
 防衛、恩義、権威、贖罪。
 それでも打倒魔王の志は変わらない。
 ああ風はいずこに流れるのか。


 『ロストロイヤル』エピソード3 「同盟会議」
 すべては主の御心のままに 栄光あれ

シナリオスペック

エピソード:3
シナリオタイプ:儀式シナリオ
時間:1

状況

  • 主君モイラ一行は無事にアヴァロン王国を脱出した。
  • アリナムの王子ロズベルトは、ニアスリーテの求めに応じて、自国へ戻った。
  • 魔族の侵攻から数か月、やっと他国に情報が行き渡り、ザレスト城塞国で同盟会議の開催が決まった。
  • 主君は同盟会議に招聘された。
  • 会議に集まった主要人物は以下の4人。

 ザレスト城塞国、初代国王ザレストの子。ファネン。人魚族。
 群咲(むらさき)の王国、国王シェルーリムの曾孫のウラルスタン公子。咒林妖精。
 イスカール王国、”氷の薔薇”の異名をもつ女王ヘルガ。人間族。
 パールシィ王国、若き女王ウーラ・ファム。火炎妖精。

  • ザレスト城塞国と群咲の王国は新王国(ログレス島に渡ってから建国された国々)、イスカール王国とパールシィ王国は正王国(大陸から続く旧くからある国々)。
  • アヴァロンのお隣、ロージアン王国(正王国)は、魔王と同盟を結んでいる。
  • アリナムはイスカール王国に属している。
  • 会議の主導権を、新王国勢と正王国勢のいずれが握るかで揉めている。

宣言ハンドアウト

命題A:「新王国勢の主張に従い、海路で攻める」
  • 理由A-1:魔王軍の主力は陸軍だ。ならばザレスト城塞国の海軍を主体に、守りの薄い海から攻めて、魔王を倒せば、早急に戦いに終止符を打つことができるだろう。
  • 理由A-2:咒林妖精にとって海は危険だ。それでもウラルスタン公子は援軍を厭わないという。その決意の源はセヴァン王への恩義。ならばその覚悟に応えるべきだろう。
命題B:「正王国勢の主張に従い、陸路で攻める」
  • 理由B-1:魔王を倒したら魔族との戦いは終わるのか?その保証はない。ならば圧倒的に徹底的に殲滅すべきだ、というヘルガの苛烈な主張は正論だ。そしてその主張の裏にキミはロージアン王国解放の意図を感じた。
  • 理由B-2:魔族を倒す「龍の篝火」はかつてパールシィ王国が持っていた。しかしその炎を失った。これは贖罪の戦い、そう女王ウーラは言った。そんな彼女を守りたい。

# それぞれの宣言ハンドアウトが主要4国とリンクする構造になっています。NPCと知り合いだったり、出会ったりの関係は PLが自由に決めることが出来るものとします。

舞台表(ザレスト城塞国・首都シュマ)

1:海や港が見える場所(天守閣、物見やぐら等)
2:飲食が出来る場所(食堂、調理場、市場、屋台等)
3:静かで厳かな場所(神殿、墓地、図書館等)
4:慌ただしい場所(港、酒場、避難民キャンプ等)
5:魔族が潜伏する場所(周囲の森、夜闇、城塞の中等)
6:主要NPCの部屋

【特性】(シナリオ舞台の特徴) 『アバタールハイ』p.217

  • 同盟:魔族と戦うために力を合わせる意思のある権力者がいる。主君は【運命点】を1点獲得する。
  • 同胞:旧アヴァロン王国から脱出できた国民が身を寄せている。全ての騎士は【正義】を1点獲得する。
  • あとから追加(戦の影:魔族による戦の気配が色濃い。魔将は罪の果実を+1)

カレンダー

  • 3月:最後の贈り物
  • 3月:晩冬の岐路(冬)
  • 4月:惜別の茜(春)
  • 5~6月:同盟会議(夏)

イベント

なし

戦闘

 前回ロストしなかった分身&コ・アルビオン。いける。いけるべ?
 ……おのれ、【火球】!リメンバーファイアーボール!!


命題

 陸路で決まり。

主君反応表

 今回のVIPはレクイエム。
 「眠っている」→「ドヤ顔する」。
 まー、同盟会議の最中に「眠っている」とか出たしねー。

乱世度一覧表

 今回加わった R&R掲載の義勇騎士。”止水の騎士”マクスエラン(亡霊)が現れては、消えた(成仏)。魔力が高い人にしか見えないし話せないというとってつけた設定が、ディスコミュニケーションを生んで面白かったです。

次回シナリオ

 実は儀式シナリオは3回しかやっていないのですが。次回は儀式+決戦シナリオ。
 早く戦争を終わらせて、畑の収穫をしないと、戦いに勝っても、食糧難で餓死者が増える。だから無理しても先に進まなければならないという「押し」。


 なお他の卓では1セッション毎に数年経っているというキャンペーンもあるとかで、やり方はいろいろあるなぁ。


 次回は、どさっと敵の部隊を沢山並べて、ミドルで「討伐」判定に成功したら、任意の敵部隊を倒せるよという流れ(もちろん全手番全判定成功でも敵部隊は全滅しない量)。「選択」するのはきっと楽しい?