『獸ノ森』「山越ノ旅路」を遊んで

新作TRPG『獸ノ森』を遊びました。
様々な抑圧を抱えた病める現代人が、仮面の呪いに誘われ、異世界の森を探索するゲーム。
モダンファンタジーRPG、らしい。モダン、とは?

参加者

GM:ヒロベさん

 お互い初プレイだけど、何故かシステムを教わるつもりで臨んだ、安心感抜群の齋藤ゲー好きのGM
 今回誘ってもらわなければ遊ぶ機会がなかったかもと思うので、ありがとうでした。

おかめ/不安(停滞) PL:たんたんさん

 おかめの仮面を被る着物少女11才。(おそらく脳内イマジナリー)フレンドを探している不思議ちゃん。
 PLとは、たぶん同卓で遊ぶのは初めて? 飲み会ではよく合うので初めて感はないけどw

黒コゲ/忿怒(扇動)PL:チャクラ厨さん

 黒コゲダイスを被るアイドル。ステージで雷に打たれて仮面を得たという、故郷復興目的のSAGA的サムシング。
 復帰判定を有利にする「興奮」は持っててよかった助かった。ありがとう。CD買うわ。

キツネ/抑制(不屈)PL:しょーじさん

 キツネ面をつけたスーツ社畜メン。会社や上司との絆をさわやかに削っていったのが印象的。
 動機は探し人。アレ?これ誰だったけ?自分探し??w*1

カミブクロ/欲望(強奪) PL:akiyuki

 茶色のカミブクロを被った、森に魅入られた学者。冷遇された学会で、異世界研究を発表して、見返してやりたい。
 最終的には、獸憑き2段階(暴走)で、この世で信じられるものは「バール」になった?*2

*3

システム

 独特なユーモアが本の端々から包み隠さず漏れ出るシステムを、攻めてると感じるか、異世界ものとかキャッチーだと感じるかは人による?
 現代人が不思議な世界に行って、先行きが明るそうでないサバイバルをするという意味では、現代CoC的なのかも。


 なお当方、同デザイナーの『墜落世界』とか『サベッジサイエンス』とかは未プレイ。だから『獸ノ森』ってキレイな『墜落世界』?というネット界隈の噂は実感としては分からず。でも初齋藤ゲーは『ハンターズ・ムーン』なので、


 ルールブックのテキストはスルスルと読めるんだけど、なんか一度遊ばないとプレイのイメージが掴めず。
 最近の冒企ゲーとしては珍しく? リプレイもなし。
 そんな時にはR&R誌の『スピタコピタの!』ですよね。Vol.168です。要チェック。

 でも

セッション

 シナリオは付属の「山越ノ旅路」。
 進行は、シンプルで基本的なシステムを確認しながら。皆初プレイなので、システムを手探りで確認しながらプレイ。
 でもサバイバルバランスは厳しく。シナリオの端々から「死ね or die!」が伝わってくる?
 もしくは余裕が0になっても、復帰判定でなんとかなるよ?というシステムだったのか。
 もしくは僕らは大失敗(1d12で出目12)を出しすぎたのか。


*4
 各PLは最低3回ぐらいずつ出したような気がする。途中から出目12でなく出目11を連発するGMはズルいとか理不尽な怒りが脳裏を百里ぐらい駆けぬけたりw

その他

 キャラクターシートは意図的なのか、シートを埋めてもプレイできない。
 ルールブックを暗記するか、必要に応じて頁を開く必要あり。必然的に1人1冊環境を作る?
 とはいえシートに参照頁を書く欄があってもよかったような。


 ダイスロールは(理論上)無限振り足しシステムが熱く、プリミティブな楽しみ。

 システムは移動が独特で、他のゲームとは異なる表現が出来そう。でも独特なの理解しづらく面倒と思われるかも。

 全体的にプレイする→死にそうになる→ルールを読むで、遊びながらルールを解析していくのが楽しそうなシステムだと思いました。
 ただしGMには、PLの心を折らずにPCを追い込む、ギリギリのさじ加減が求められるだと思います。

*1:追記:思い出した。行方不明になった新人探しだ

*2:獸を倒してからの暴走で、自制3(低い。1d12で出目3以下または出目11で成功)で戦闘終了させるのが自分的クライマックス。一回で出目3成功で自然とガッツポーズが出たw

*3:デュラララ的なアレ

*4:ビバップの炭鉱夫のアレ