D&D「大帝王の墳墓」を遊んで#2

ダンジョンズ&ドラゴンズ』のオンラインセッション。
週1回平日の夜に2時間ほどずつゆるく遊ぶイベント。
シナリオは3.x版シナリオの「大帝王の墳墓」を5版で遊んだのですが、例によってガッツリ手を入れているので、似て非なるものになったような気もしないでもないけど、気にしないことにしよう、そうしよう。

でも一応以下ネタバレ宣言。

第1回(3/7)、第2回(3/14)

akiyuki3.hatenablog.com
その後、第3回(3/18)、第4回(3/28)、第5回(4/4)と着々と遊び続け、一旦エンディングを迎えました。万歳!


セッションにあたり、毎回、簡単なあらすじを書いていました。週1回のセッションなのに。
これは参加者に前回のセッションを思い出してほしいというよりは*1、前回のあらすじをまとめながら次回のセッションどうしようかなぁと自分が考える際の手順みたいなものだったりします。

セッション

第1回のあらすじ(第2回のまえ)

  • キングズホルムの町会議員イアンから依頼を受けた。墓場から帰ってこないヤーリング一家の様子を見に行ってほしいとのこと。
  • 墓場の門は開かれ、中でウルフが人を食べていた。うまい、もう1体。被害者2名は街から様子を見に行った衛兵らしい。
  • 衛兵の死因はウルフではなく、1人は鈍器、もう1人は矢だった。どうやら墓場に墓荒らしが現れたようだ。不届き者め。

第2回のあらすじ(第3回のまえ)

  • 霊廟の地下墓地に降りると、墓地は荒らされ、死体が散乱していた。近寄ると死体は起き上がり襲い掛かってきた。ピンチになったときこそ唐突にインスピレーションを忘れずに!
  • 残念ながら探しに来たヤーリング一家の父と母は亡くなっていた。しかし唯一娘のティラが納骨所に隠れていて無事だった。彼女の話では墓泥棒?が地下墓地の奥から現れ、戻っていったらしい。
  • 地下墓地の奥には幻覚の力で簡単に知覚することも、通ろうとすることも出来ない通路があった。その奥には地下墓地とは異なる、古く重厚な地下通路が広がり、行き止まりの部屋の入り口には禍々しい絵図と意味ありげな四行詩が掲げられていた。もしかして、これ、リドル!?

第3回の光景





第3回のあらすじ(第4回のまえ)

  • 地下の吊り橋には金属を溶かす粘体が潜んでいた。さらに墓泥棒によって橋が落ちる仕掛けがされていた。ざぶーん。
  • 部屋の一室には墓泥棒の一味らしいオーガとゴブリンが寝ていた。先に続く扉もあり、墓泥棒たちは墳墓の奥に進んだと思われる。
  • 墓泥棒たちが堀った穴には梯子がかけられ、墳墓のもう1つの出入り口となっていた。地上では巨大な王の石像と消え入りそうな美女が夜空の月に照らされていた。なんかヤバそう。

第4回の光景


第4回のあらすじ(第5回のまえ)

  • 墓泥棒の手下らしきオーガとゴブリンが見張りをさぼって寝てた。武器を奪って、ネットをかけて、ボコった。
  • 墳墓には、説得に応じるチョロい精霊、善以外を認めぬ融通が利かない銅像、死んでも死にきれない王様の残留思念的存在がいた。
  • キミたちは、王様から祝福が与えられ、墓泥棒たちを倒すクエストを授けられた。
  • 王曰く、墳墓には長きにわたり、地下世界の脅威からこの地を守ってきた護符があるらしい。
  • そして地下の奥底から、突き上げてくるような地揺れ。
  • 墓の奥、護符の周囲には、墓泥棒たちがいて、醜悪でおどろおどろしく、そして筆舌に尽くしがたい、おぞましき儀式が行われていた。
  • さらなる地揺れ。

第5回の光景



ケルトンは魅了耐性がないから、スリープが効くと間違えた裁定をしてました。ははは(すまぬ)


そんなこんなで、5回に渡る2レベルの冒険オツカレサマでした!
あんなこと、こんなこと、あって楽しくD&Dのオンセを遊べました。
平日、短時間、ユドナリウム、PL4人*2で楽しく遊べたので、また機を見て同じような形式で遊べたらなと思っています。
最後のじゃあ次はウォーターディープへ行こうは、元シナリオの都合もありますが、そこらへんの未練もあったりします。

セッションの形式

平日夜2時間オンセ

 毎回1回の戦闘遭遇的なやつを想定しつつ、短めの時間で、長々と遊ぶ形式。
 個人的には結構気に入っています。

インスピレーション

  • セッション毎にリセット
  • 1セッションで獲得できるのは1点まで

 のレギュレーションで遊びました。1セッション(2時間)なら、1PC1回ずつ見せ場的なものがあれば十分じゃないかと思ったのです。

ユドナリウム


 D&Dと立体マップは本当に相性がよく。
 マップの作成もあまり凝らずに、適当なクオリティで満足して先に進むことを気を付けていれば、思ったよりも手間はかかりません(紙マップを用意したり。立体オブジェクトを用意する手間とは比較にならないほど負荷は軽いです)。

おーい。ユドナリウムはとてもいいところだ、みんな、早くこっちにこーい

ダイスボット


 ナイデスネデース

元シナリオとの相違

 最初はもっとシナリオ通りに遊ぼうと思っていたのですが。
 この技能は5版にはないなとか。3.xのMonster Manual IVとかFiend Folioのモンスターデータが5版にあるわけもなく*3。なんかいろいろいじっているうちに、この戦闘冗長だなとか、この後半のマップほとんどいらなくない?とか、ざくざくと手に入れて原型をとどめていなくなってきたけど、それでも僕はいちから立ち上げるよりは、ベースのお題やリソースがあった方が遊びやすいので、なんか楽しく遊びました。


 戦闘とマップ以外で大きくいじったのは

マスターシーン

 いわゆるマスターシーンを作って、NPCがなにをやっているのかを、PCは知らないけど、PLには知っておいてもらった方がセッションがスムーズに進むだろうということをぶっちゃけていきました。
 D&Dシナリオには大抵 NPCの思惑とか書かれているけど、それが明らかになるPC視点はないのですが、積極的にやった方が PLに協力してもらいやすいのです。オススメ!

魔法のアイテム

 今回、クライマックス前にPC全員に付与した魔法のアイテム。

・王の祝福 その他の魔法のアイテム、レジェンダリー
 使用者のあらゆる攻撃ロールとダメージ・ロールに+1のボーナスを得る。王の気が変わると消失する。王の信頼が増すと成長する。

 元シナリオにはこのマジックアイテムは存在しません。
 シナリオ終了後に、全然違う王の遺産を入手します。その遺産のレガシー・アイテムという成長する魔法のアイテム要素をいただきつつ、ざっくり雑に効果がありつつ、もうこれでプラス効果武器とかどうでもいいだろ的なアイテムに用意してみました。

墳墓を護る護符(タリスマン・オヴ・ピュア・グッド)(DMG p.175)

 元シナリオにはこのマジックアイテム(護符)は存在しません。
 墳墓(王様)が地下世界からの脅威を護っているという設定はあったのですが。なんか最後に盛り上がりが欲しかったので、

  • 護符のチカラが脅威を防いでいる。
  • 護符を奪いに来たエネミーたち悪属性なので、護符から大ダメージを受けた。
  • 護符を悪の力で穢すことにより、護符の力を弱めることにした(オリジナル設定)
  • 護符を穢すために、エネミーたちは高レベル呪文スロットは使い果たした(という設定)
  • そこにPCたちが駆けつける(設定上格上の相手だが、データ上は互角の戦闘)
  • 最後は善PCが護符をボスに押し付ける(もしくはボスが護符を奪って、崖から落ちて、地下世界の闇に消える)

 みたいな展開を設定しました。個人的な好みです。

丘の像で夜空を見上げる亡霊

 元シナリオにはこの亡霊は存在しません。なんか猟犬モンスター(5版MMにはないデータ)がいました。
 王様が来世にいくのを待っているうちに、ちょっと病んでしまった王妃の亡霊という設定にしました。
 元シナリオには王の騎士の1人が裏切ってどうこうというネタがあったので、そこらへんを踏まえて改変。

最後

 元シナリオは、王の遺産の1つは残ったけど、他のいくつかは奪われたので、次のシナリオで新たなる冒険に進めという流れでした。
 そこを護符が穢されてしまったので、力を失ってしまったようだ。次なる冒険はこの護符について大都市ウォーターディープにいこうみたいな流れでエンディングを改変してみました。個人的にシティアドベンチャーをやりたくなったのと、あわよくば『ドラゴン金貨を追え』につなげられるかもしれないという期待を込めて。


 いずれにせよ。しばらくは別セッションの準備があるので D&Dはお休みなのですが。
 やっと自分が求めている5版のプレイ感が見えてきたので


 また機会を作って、3レベルの冒険につなげられればとか考えています。


 最後に参加者の皆さん、一緒に遊んでくれて、楽しいセッションをありがとう!(火拳のエースっぽく

*1:大抵ぼくよりも参加者の方がよく覚えている

*2:オンセはPL3人がベストと考えているけど、D&Dは4人いた方が面白いかなと考えたのです

*3:探せば未訳であるのかもしれないけど