【ワールド・オブ・ダークネス】歌姫 - UTA-HIME -
セッション:『ワールド・オブ・ダークネス』歌姫 - UTA-HIME -
マスター :いわなみさん
プレイヤー:rapunzelさん、TAKAさん、武田
『ワールド・オブ・ダークネス』にチャレンジしてきました。
シナリオは Roll&Roll vol.15掲載のシナリオ「歌姫 - UTA-HIME -」。
昔遊んだ World of Darknessの新版。
今思うとよく遊んでいたなぁと思います。
旧版はルールをきちんと運用すると、ストーリーが止まる不思議システム。遊ぼうにも遊べそうな市販シナリオは皆無に近く。ストーリーが作りやすい仕掛けがあるわけでもなし。戦闘が楽しいわけでもない。でも背景世界は魅力的で、セッションが(たまたま)うまくいくと他のシステムでは得られないぐらいの満足感が得られる。そんなゲームでした。
いやー、当時未訳だった(?)『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』『メイジ:ザ・アセンション』を三連続で遊ぶミニキャンペーンをやっていた頃が、僕が一番野心的だった時期のような気もします(老害っつらで)。
さてそんなノスタルジア溢れるシステムの新版ということもあり、無謀は承知でセッションを企画して遊んでみました。
■システム
以前よりはプレイアビリティは上がっています。
能力や装備の修正、対抗判定の要素を能動側ダイスプールにかけることによって計算を無くしたり、判定回数を減らしています。
美徳・悪徳によって、つつましげに機能するロールプレイ支援もあります。
でも所詮はその程度です。
旧版のシステムに対するノスタルジアを捨てれば、新版のがまだ遊びやすいとは思います。でも昨今の国産システムのようなセッション運営ルールがあるわけでなし、ドラマチックなシーンを演出するためのルール(TRSとか)があるわけでなし、まぁ多少シェイプ・アップした判定システムって感じでしょうか。
# とはいえ。R&R vol12での翻訳者の「今回はスゴイです! なんと・・・遊べるんです!」はリップサービスにしても程があるんじゃないかと思ったり。
道徳は。。。どうなんだろ?ルールを読んだ感想でも、実際に今回遊んだ感じでも、いまいち実セッションでは機能しなそうな印象を受けました。誰か誤解を(解けたら)といて欲しい!!
あとルールをざっと読んだ印象よりは「重い」システム。でも始めてのセッションで慣れていなかったからかもしれません。
それから恐ろしいぐらいに『Shadowrun 4th Edition』のルールと類似していて驚きました^^
■シナリオ
この企画で遊ぼうと思ったのも、シナリオの作者が小林正親さんだったからというぐらいのお気に入りだったりします。
決して遊びやすかったり、分かりやすいシナリオを書くわけでもないですし、システムにあわせたシナリオを書くというわけでもないのですが、雰囲気があって、うまく回せたら面白いんじゃないかというチャレンジ精神を煽る、魅力的なシナリオを書く方です。
今回もどー遊んでいいか分からない『ワールド・オブ・ダークネス』で、どんなシナリオを書くのか興味津々でした。というかこの人が書けなきゃ他の人では書けないだろうぐらいの思い入れで。
実際遊んでみた感想では、まー、このシステムのシナリオとしては頑張っているんじゃないかと思いました。継続判定を多用しすぎたり、戦闘のバランスや回数とか、システムとシナリオが噛み合っていない気もしますが、でも別作者のリプレイよりは個人的にはプレイの指針になったと思います。
■セッション
やっぱなー。馬鹿ばっかだしなー(褒め言葉)。
「ニートな二挺拳銃探偵」「陰陽師の家系のオタク高校教師」「アキバ系軍服コスプレアイドル」
。。。。。
あ、いやシナリオの推奨キャラクター通りにやったら、こーなったんだ。信じてください!!(狂信者の目で)。
とまぁ、お馬鹿なキャラクターで、ホラーっぽかったり、爆笑だったり、失笑だったりのセッションで楽しかったです^^
しかし危なかった。これでフル面子だったら「失くした翼を捜す(自称)天使の少年。PC1の(自称)守護天使。そして二挺拳銃使い」というキャラクターが加わる可能性があったかと思うと。。。大事故だったかもしれません^^
■全体
『ワールド・オブ・ダークネス』でも『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』でもいーんで、遊べそうなシナリオがあったら、懲りずにもーいっぺんチャレンジしてもいいかなと思います。ノスタルジックに。