TRU + WoD

ケーブルで再放送が始まった『トゥルー・コーリング』。ちょうど第一回目を見れたこともあり、なんとなく続けて見始めました。最初にやってた時は、途中で打ち切りになったらしいとの前情報と、『ダーク・エンジェル』のジェシカ・アルバと『バフィー〜恋する十字架〜』のサラ・ミシェル・ゲラーを足して二で割ったようなルックスに飽きていたのでスルーしていたのですが。。。これ面白いです。

安置所に勤める主人公は、死者の助けを求める声を聞いてしまう。
そして声を聞いた瞬間に「何故か」一日前に戻ってしまう。
主人公は死者となる予定の人物を助けるために、右へ左へ走り回るという話。

で、これ『ワールド・オブ・ダークネス(WoD)』にぴったりかもと思ったりしたわけです。
まず第一に、主人公は「何故か」一日前に戻ってしまう以外には特殊能力がない。
第二に、主人公はその日一日のことを知っているけど、対象は自分がその日を死ぬことを知らない(あたりまえだ)。だからこれから死ぬ予定の人を助けようとする主人公は、とても電波で危ない人に見えるw またもちろん警察に話しても信用してもらえるわけもなく、助けるためにやむをえず家宅侵入等の犯罪行為に手を染めなければない。

この「電波で危ない人に見える」というのは WoDの世界は見たとおりのままではないと「知ってしまった」人物像と一致するところがあるし、「やむを得ず犯罪行為」というのが、あまり特徴のない WoDの唯一の特徴(?)である道徳のルールを活用できるかなと思ったわけです。

■道徳ルール
良心を数値化した値。数値によって良心をとがめる行為が(なんとなく)決まっていて、それに反すると堕落判定を行わなければならない。失敗すると道徳が下がる。道徳が下がると道徳判定を行わなければならない。この判定に失敗すると精神錯乱を被る。精神錯乱を直すためには道徳を上げるしかない。

シナリオにするとしたら、以下のパターンで出来ると思います。
●オープニング
 ・日常イベント。未来に起こる出来事を伝えて伏線とする。
 ・死者の助けを求める声を聞いて、一日前に戻る。
●ミドル
 ・電波っぽく情報収集系シーン
 ・死者となる予定の人との出会い系シーン
 ・便宜上嘘をついたり、家宅侵入をしなければならないようにしておいて、堕落判定を強要する展開に。
●クライマックス
 ・戦闘じゃなくてもいいけど、なんかアクションっぽいシーン。
 ・出来ればなんかドンデン返し。
●エンディング
 ・うまくすれば死者となる予定の人を助けることが出来る。
 ・失敗したらしたでしょうがなく。
 ・そしてうまくいったら道徳が回復するかも!!みたいな展開

どうでしょう?このフレームワーク。わりと遊びやすいんじゃないかと思うのですが。少なくとも前に考えていたシナリオよりは WoDのシステムを活用したものが出来るんじゃないかと思います。

ただこの手だと複数のPCにアプローチするのが難しいかなぁ。
遡るのを一人にして、あとは巻き込まれ型にするとセッション展開がグダグダになる可能性が高いので、無理やりパーティっぽい導入にするためには、黒鷺死体宅急便っぽくすればいいのかなぁ。

あと「何故か」一日遡るのを WoD的解釈するのが難しいかなぁ。
メイジの時間領域とかだと、「普通の人」が「何故か」ってあたりに難ありだし。
別にシナリオ都合の不思議事象ですませていいじゃんという話もありますが、なんかトンデモなツジツマ合わせが出来た方が楽しいような気もします。

なにかいいアイデアはないものでしょうか。
と、妄想を膨らませてみたり。