DAC2010「レイヴンロフトの花嫁」を終えて


久々のプレイレポート。
DAC2010にDM参加してきました。

参加者は以下の通り。

L:エラドリン/ウィザード/ブラッドメイジ:火狩真希さん

若い頃にレイヴンロフト城に潜入したドロボウ。プレスティジテイションで手から花を出したり芸が細かい。
制御役としては、継続ダメージも痛かったけど、なにより伯爵をヴィジョンズ・オブ・アヴァリスで引っ張るのが痛かった。実はほんとはワイルドシェイプで犬*1をやるつもりのネタも容易していたらしいw

デューク・トレーズ:ヒューマン/ウォーロード/ナイトコマンダー:YASさん

伯爵の手のものによって滅ぼされた国の最後の騎士。死んだ仲間の名前を盾の裏に刻み、伯爵への復讐を誓う。
指揮役としては、パワーの再チャージをさせない能力が酷かったw それから味方に対して出来ることを「お品書き」みたいにまとめて各PLに配布する方法はクレバーでした。マネしよう。

ミョズリリン:ドワーフ/レンジャー/パスファインダー:Cinnamonさん

デュークと同国の鉱山師。同胞たちがアンデッドにされて連れ去られてしまった*2。彼らの魂の救済を誓う。
撃破役としては、僕の中では二刀流は2回に1回が当たるものだったのですが、それがほぼ毎回2回当たるなんて!認めん、認めんぞー。

レオン:ヒューマン/パラディン/グレイガード:アンバーさん

悪即斬のペイロア第13課の粛清人。伝説の粛清リストに挙がっていた、伯爵*3を追う。
防衛役としては、憎憎しいまでに対アンデッドに調整されたパラディン。まぁ、今回のシナリオ予告だとそうですよねー的なw

カート・アングル:ウォーフォージド/ファイター/ジャガーノート:Goahさん

エベロン世界からやってきたウォーフォージド。自らの生まれた炉を探す。塔の地下にあるレイヴンロフト貨鋳造炉を調べにきた。
データは安定感がある手堅い防衛役。最終戦では1人で下段の敵を足止めして活躍するも、ついに伯爵と顔を合わせることもなく。ちょっと申し訳なかったです。

シナリオはレイヴンロフト+カリオストロというテクスチャを張りつつ。戦闘遭遇3回を、技能チャレンジと妄言で繋ぐというDungeon Delve刑式。個人的には次世代スタンダードだと思っている形式です。この形式はとにかくシナリオの準備のしやすさが尋常ではなく。今、一番ラクで、そして楽しめる形式と言っても過言ではないです。これだけの準備で大丈夫だっけ?と不安になるぐらいラク。


レイヴンロフトについては、蓋を開けてみると、当日TRPG3卓+ボードゲーム卓と、局地的超人気スポットになっていたのはオドロキでした。シナリオを思いついたときは、ボードゲームのことを知らなかったんですよねー(情報弱者)


実際に遊んだシナリオはこんな感じ。

戦闘遭遇1

元ネタのイメージは「どっちにつく?」のシーン。
ヘルムド・ホラー+首なし馬(ファイアーラッシャー)×3
攫われた花嫁を目撃したところでの、ファーストコンタクト。デュラララっぽくデュラハンっぽい首なしを出しておくと今っぽくね?というイメージだったのですが、テストプレイを含めて誰にも指摘されなかった。自己満足ポイントその1.
3ラウンドの制限をかけることで、緊張感があり、スピーディな戦闘になりました。3ラウンド目の最後のPCのアクションで撃破。

情報収集

元ネタのイメージとしては、スパゲッティを食べているシーン。
基本は各PC1回の交渉判定なのですが、自分自身を任意の副次技能で援護するという仕掛け。
PLが任意の技能を使うときの演出を聞くのが、個人的に至福の楽しみだったり。
ドリームというか、妄言というか、厨二というか、もっとおぞましいなにかが垣間見える瞬間w

技能チャレンジ1

城への占有。元ネタは水門から潜入して、屋根の上をジャンプのイメージ。
肩慣らしのオーソドックスな技能チャレンジ。演出イメージ重視。

邂逅

元ネタのイメージとしては「ドロボウと花嫁の邂逅」のシーン
塔の上で花嫁と会う。しかし街で不審な情報収集をしているネズミたちの噂は伯爵の耳にも届いていた、みたいな。
花嫁と伯爵にクライマックスまで会わないのはキツイ、でもここで花嫁を取り戻されても困るので、花嫁を幻影にしておくという苦しい演出。伯爵によって、落とし穴に落下させられる。

落下

落下ダメージ20d10を、各PCが判定で減少させるという仕掛け。
またまたPLの演出を聞くのが、個人的に至福の(以下略
<運動>で空中で平泳ぎしますとか。<盗賊>でベルトから仕掛けロープを出しますとか。

戦闘遭遇2

落下したのは地下排水溝。明かりを灯すと目の前にドラゴリッチ(複数部位のオリジナルモンスター)がいる。
個人的にこの複数部位アイデアを思いついてから、時間がたっていて、使いまわしスギ感もあるのですが。初見だったら目新しいので楽しんでもらえるんじゃないかなと。飛び道具的な遭遇。
まぁ、一番の理由はボードゲームにカッコいいドラゴリッチのフィギュアが入っていたからなんですけどね。

大休憩

ボードゲームを遊んだら、地下には忘れられた善信仰の祭壇があるらしい。で、元ネタイメージでは庭番による協力だったのですが、伯爵の過去設定と混ぜ合わせたら、インディ3の聖杯騎士のイメージに。
あと伯爵が持つミスト・フォームはウザいので、それを封じるメダリオンとか渡しておくと、処理がラクになって、なおかつヒロイックかなと思ったり。
まぁ。とにかく。大休憩を取れるポイントなので、何をやってもPLから非難はされないだろう的なシーン。

技能チャレンジ2

結婚式に潜入するシーン。やっぱりPCには大司教に化けてほしいじゃないですか。
「地下からの移動」→「参列者を探す」→「司教を誘い出す」→「ボコる」→「変装」→「式を進行する」というマイドリームな展開は、技能チャレンジ*4でしか出来ません。今回は、集団判定やら、援護判定のバリエーションを駆使した万全の技能チャレンジ。


実はテストプレイでは、この技能チャレンジに失敗して、潜入できなかったのですが。その結果を反映して、本番ではさまざまな技能チャレンジをやりますよとPLに予告してみました。そうしたらPLが技能調整を始めて。。。結果0失敗で技能チャレンジをクリア。どーせ成功してもギリギリだろうと、(3−失敗数)人潜入する設定をしていたのですが、これで正面から登場する人数よりも、潜入している方が人数が多いという予想外の展開に。

戦闘遭遇3

元ネタイメージとしては「結婚式」のシーン。
「沈黙を以って・・・」の台詞のあとに、PCが「意義あり!」と登場したり、実は式を取り仕切る大司教がPCというあたりが、僕的満足度のピークでした。
あと戦闘配置として、2枚のA3マップの片方にPHBとMMを入れて段差を作ったり、参列者としてゾンビーズのコマをつかって40体の雑魚をみっちり並べたりして、PL諸氏の驚いたような呆れたような顔が見れたので満足です。


敵は、伯爵(ヴァンパイアをベースにいろいろ修正)、バトルワイトの指揮官、バトルワイト×4、ヴァンパイア・スポーン×40*5という構成。
戦闘としては1人毎パワーや遭遇毎パワーを使い切って、無限回パワーでとどめを指すという、まぁそこそこのバランスだったんじゃないかなぁ。テストプレイの時は、下段を雑魚だけにして、イマイチなバランスだったので、本番ではバトルワイト2体を下段に配置したのですが、今度は最初から3人が上段にいるので、残りの2人を無駄に下段に足止めしてしまったのは、ちょっとストレスだったかなぁとちょっと反省。

エンディング

レイヴンロフト貨幣は死せるものの魂で練成されているというネタが、ダービーのポルナレフコインになったり、コインの中に人が閉じ込められているイメージになったのはなんでだろうwと思いつつ、無事時間通りに終了。

と、こんな感じで戦闘と妄言のみで構成されたセッションでした。
呆れずに最後まで付き合ってくれたPLの皆さんどうもありがとうございました。
楽しかったです!


ps1 自分としては、王道とイロモノの境界線を上品に綱渡りするシナリオを書いたつもりだったのですが、DACのシナリオとしては地味だったかなぁ。というか、様々なゲームを遊んでいると自負しているつもりなんですが、卓紹介を聞くかぎり、D&D4thは、今一番エロくて、下品で、トンチキで、イロモノに遊ばれているゲームだと思います。知的な大人の遊びとか言っている人は現実を直視すべきwww


ps2 個人的な印象では、背景世界やNPCの設定を参加者間で共有して、セッションで使おうという意識は、むしろ最近の国産システムを遊ぶときのが、高く感じられます


ps3 だけど面白いは正義!

*1:カール

*2:代表的な名前はトルデク。頭に電極つけたフランケンシュタインになってたw

*3:本シナリオでは、以前、ペイロアに帰依していた設定になっている

*4:TRSでもFSでもいいけど

*5:オリジナルデータ。機会攻撃はするけど、能動的には移動しかしない。PCはターン開始時に隣接しているスポーンの数だけ、攻撃ロールと防御値がマイナスになる