アージェント余暇表
能書き
以前から考えていたことシリーズ。
キャンペーンでセッション内時間の経過をカレンダーで管理すると、大抵PCたちは1日も休まず熱心に活動します。ダンジョンへ行ったり、遠い街まで買出しに行ったり、呪文書を熱心に書いたり。寝なくてもデータ的なペナルティがなければ、きっと2、3日、夜を徹することも厭わないでしょう。でもリアル我が身を省みるに。1日8時間、週5日も働けば、十分勤勉だと思ったりするわけです。なのに命掛けであることあることが多い PCが、息つく暇もなく、四六時中活動出来るわけないじゃーんと思ったりもするわけです。
と思ったりしつつも。自PCに対して、データ的なメリットもなく、のんびりさせるかというと、そんなこともありません。違和感を感じつつも、休みなくPCに活動をさせています。誰だってそうする。俺だってそうする。
なんでこんなことを考えたかというと。別にリアルリアリティにこだわってるわけではありません。PCの幕間劇に興味があるからです。
メーンストーリーの狭間に、意外なPCの一面や、新しいナニカが垣間見えたりすると、少し得をしたような気分になります。そしてきっとそれがキャラクターに深み(笑)が増す要素になるんじゃないかと夢見ています。
が、そういう幕間的な要素を出したり、引き出したりするのは難しいです。意識しないと他の要素(戦闘やクエスト達成)に埋もれがちです。
で、現在遊んでいるD&D 4thのキャンペーン『シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲』の次回セッションの出だしの構想を練るにあたり、そこらへんなんとかならないかなーと考えてみました。
というのも、ちょうど次回はクエストとクエストの狭間で、ちょっと時間が取れそうだからです*1。ここまで遭遇、また遭遇の連続だったので、ここらへんで少し変化を加えておきたい。というか次のクエストも始まったら最後ジェットコースターなものですから*2、なにか各PCをクローズアップするシーンを挟んでおきたいと思ったです。
そして考えた結果。時間に意味(データ)を持たせるからいけない。意味がある時間と、意味がない時間を恣意的に区別すればいいんじゃないかという、ごくごく普通の結論に至りました。
そう、フレーバー時間!w
アージェント余暇表
で、次回のセッションでやってみようと思っていること。
- 前回のセッション終了から、フレーバー1週間が経過したものとします。
- PCは個別に下表を参照して、その間に起きたイベントを決めます。
- 個別オープニングで、イベントを演出します。なお演出はPLにほぼ丸投げします。
- 「いかにしてイベントの効果を得た(被った)か」を演出したら、シーンを終了します。
- もしシーンがクダグダになった場合は、「…という夢を見た」という言葉でシーンを閉じます。
- なおフレーバー期間の行動は、原則メーンストーリーやデータに反映されません。*3
D20 | 場所 | イベント | 効果 |
---|---|---|---|
1-2 | ガーディアン・タワー | 書庫で偶然アイテムを拾った | 1d20x1000gp相当のアイテムを得る |
3-4 | 幽霊橋 | ゴーストに出会った | 次クエスト出発時点の回復力使用回数-1 |
5-6 | テンプル・マーケットプレイス | 街を防衛するトリアンたちと意気投合する | 次クエスト中1回、〈持久力〉〈交渉〉〈運動〉のいずれかの技能判定+1(判定前宣言) |
7-8 | ゲートヤード | 城壁を修理を手伝った | 次クエスト出発時点のHP-1d8点 |
9-10 | 騎士たちの殿堂 | 己の業を磨く修行をした | 次クエスト中1回、セーヴィングスローに+2(判定前宣言) |
11-12 | グランド・モール | オバナーに難解で抽象的な助言をもらった | 次クエストの初回の戦闘遭遇でイニシアチブ-2 |
13-14 | 外の山肌 | 巨人族の偵察部隊を見つけた | 次クエスト中1回、〈知覚〉〈隠密〉〈自然〉のいずれかの技能判定+2(判定前宣言) |
15-16 | 荒廃街区 | はぐれエレメンタルと遭遇した | 次クエスト中1回、初めてダメージを受けた際に、”すべてのダメージに対する脆弱性(レベル1/3切捨)を適用する |
17-18 | 暁の神殿 | 天使が降臨して聖歌を詠唱した | 次クエスト中1回、マイナーアクションで、次の自分のターンの終了時まで、”すべてのダメージに対する抵抗(レベル1/3切捨)を得る |
19-20 | レイク・アージェント | 銀色に輝く水面でまどろんだ | 次クエストの初回の戦闘遭遇中、防御値(1d4:1[AC],2[頑],3[反],4[意])が-1になる |
振らない | PLの任意 | PLの任意 | なし |
要は、サタスペやGUNDOGからのパクリなんですがw
フレーバー時間の柔軟性を拡大すると「ひと冬越えて、子供が出来た」(ペンドラゴンっぽく)とか、「あれから十年、事業が成功した」とかアリなんじゃないかなーとか夢が広げてみたりしました。
ま、余暇表を考えるのが楽しかっただけとも言うw
とりあえず、いっぺんやってみようかと(実験台)。