メタリックガーディアン「明日への架け橋」を遊んで
メタリックガーディアンのオリジナルシナリオキャンペーン。第3回最終話。
ここまでの経緯
セッション
第3話、最終話ですよ。終わりよければ全てよし。キャンペーンをガツンと楽しかったものとして印象づけるためには、最後は重要です。だから自然と力が入ります。そして無駄に空回りします。いつもより多く回しています。
そもそも。思い返すに。このキャンペーンは最初から3話と決めていました。勢いで始めて、飽きる前に終わらせる。でも前回セッションをフィードバックが出来る。ギリギリの短さを狙ってみました。結果的に、構成は序破急(三幕構成)をイメージしつつ、ボロが露呈して破綻する前になんとなく終わらせればいいので、5~6話構成よりラクだったかもしれません*1。個人的にはフィットするサイズ感でした。
次に。第3話で地上から宇宙へ上がるのがクライマックスという展開は最初から決めていました。地球の重力の呪縛から逃れて、自由になるというのは、古くはZガンダムのMS+パイロット打ち上げや、Vガンダムのジブラルタル攻防*2、最近だとヴァルヴレイヴ2期のドルシアからの大気圏離脱*3と、悲劇的なエピソードとともに記憶されつつ、未来への可能性を感じさせる、盛り上がりポイントです。これぞクライマックスにふさわしい。なんとなくそう考えました。
そこからクライマックスの発射カウントダウンのギミックを考えました*4。そして、そこに至るまでの緊迫感を演出するために、単純に長丁場でかつ時間制限のあるラウンド進行を考えました*5。このゲームはFPやENは補給で回復できるので、ミドル2+クライマックス3ラウンドと、クライマックス5ラウンドでは厳しさが全然違います。そしてその厳しいバランスを乗り越え、疲労困憊した後に、発射が成功すればきっと盛り上がるだろう。そういう想定でした。
あと空から続々とパラシュート降下部隊が現れ、街が赤く染まるという展開は、ボトムズのウド、クメン編的に非常にクライマックスっぽいと思ったのですwww
その結果。想定通り、壮絶な争いとなり、盛り上がったと思います。特に発射判定で、全員が援護に回って、次々と飛び乗っていくガーディアン。そして最後のガーディアンがもう一方のガーディアンの手を掴まれて、ギリギリ引っ張り上げられるという王道展開を再現出来たのは大満足でした*6。
が、一番疲労困憊するのはGMという視点が抜けてましたw つ、疲れた…
あとなんでこうなったんだろうと思い返したこと。今回、PC1の《ガイア》には反動があるというキャンペーンギミックをつけました。イメージとしては、奇跡を起こす度に、ちょっとした記憶とかを失っていくが、それでもPC1は皆を、特に兄弟を守るために、恐怖と戦いながら立ち上がる、というアレです。
そして第1話で、僕はなんとなくPLに奇跡の反動は自由に決めていいですよと丸投げしました。そう、これはPLに対する信頼であり、PLなら意図を分かってくれるかなという勝手な思い込みってやつですw そして反動でPC1の妹の目が視えなくなりました。
「おぃぃぃいい、反動をNPC回しかよwww」
「僕としては、この反動が一番エグイと思ったんですよwww」
人は分かりあえないと感じました(さわやかに)。
あそこからかな。僕のワル乗りもあって《ガイア》の反動の重みが増し、さらにPC1のガーディアンに追加《ガイア》を持たせ、そして使わなくてもギリギリいけるか、いけないぐらいのバランスをどんぶり勘定で投げても、まぁ、バッファの《ガイア》が2つもあるしな、と思い始めたのは。
その結果、キャンペーン最後で、PC1は精神崩壊、PC1の妹は記憶喪失という犠牲のもと、人々は新天地の宇宙にエクソダスするという壮絶な運命を迎える結果となってしまいました。これはこれで正直に言えば面白かったのですが、同時にPLに過剰なプレッシャーを与えてしまい、ストレスフルな展開だったなと、ちょっと反省しています。俺、マジ吟遊、みたいな。
そんな感じで、いろいろな思惑と、参加者のアクションが相互作用して、ざっくり言うといろいろあったのですが。僕としては、最後まで楽しく、そして印象深いキャンペーンになりました。ありがとうございました。
エンドロール(参加者)
PC③:アニエス・フローライト/エンタープライズ1、コンダクター4/機体:ホタルイシ/ruwindさん
PLから投げられた、元フォーチュンエージェント(元ラーメン屋)を探すというネタが最後の最後に拾えてよかったよかった(ドヤ顔で。心残りは、基地潜入ルートでの、フレーバーステルス装置修理イベントを発生させられなかったことぐらいかな
そんなわけで。『メタリックガーディアン』のキャンペーンを満喫しました。
でもまだまだ遊べます。そのうちまた遊びましょう。GMでもPLでも。
ボクの銀河はきっと輝く!*8
*1:ちなみに5話構成なら起承承転結、6話なら起承転結転結をイメージするかな
*2:シュラク隊の壮絶な、ジブラルタルの構えは必須知識です。テストに出ますw
*3:ドルシアに降りてから上がるまでのエピソードは好き
*4:母艦が指定場所にてイニシアチブに宣言して発射判定。積載されていないPCは、発射判定に+1援護できるが、あとで飛び乗り判定をしなければならない。また居残りを覚悟した場合は、発射判定後にさらに+1援護できる
*5:みっちり5ラウンド戦闘するために、1ラウンドに大量モブが登場、2ラウンドに中BOSS+モブ登場、3ラウンドにBOSS+モブ登場。BOSS(指揮官)を倒して指揮系統をつぶさないと発射できない。でも5ラウンドクリンナップにマスドライバーは破壊される
*6:達成値が足りない→他のPCによる達成値上昇→成功の流れ
*7:もっと早く出てたら、ミハル的鬱展開だよなとか内心考えてました