バイセクル

ゴーリーの人形劇「バイセクル」を見てきましたヨ!


題目はワケ分らない系の『優雅に叱責する自転車』と、ブラックで救いのない『不幸な子供』の合作。


前者は、2人の兄弟が自転する車にいざなわれて旅する話。
最大の謎はタイトルの「優雅に叱責する」シーンが存在しないこと。


後者は、恵まれた家庭の少女が、どんどん不幸になっていって、最後まで不幸で終る話。
オチがエグイ。


これからのシュールでブラックなゴーリーワールドを、どーやって人形劇(しかも無音)にするんだろうと興味津々だったのですが。


キャラクターはどれも可愛く再現されていましたし。
客席の頭上を疾走する自転車や、宙に浮く不思議壷とか仕掛けも凝っていましたし。
なにより2つの物語がクロスオーバーする、少女と自転車が接触するシーンの「あ、ごめん」は脚本の人の原作読み込みを感じさせる名セリフだったりで、
とても楽しく観ることができました。
字幕スーパーがちょっと読みづらかったのは残念でしたが。


劇後には、演出家と翻訳者の方でのアフタートークもあり。
ギャシュリークラムのちびっ子たち』をテーマにした、お気に入り死に方占いとか*1
次回翻訳予定の本がすげー面白く紹介されたりとか。
ゴーリーワールドでは猫はひどい目にあわない無敵生命体だという話とか(気づかなかった!)
こちらも楽しく。
あと終った後のサイン会にミーハーっぽく参加してみたりとか。


なにより劇場のライブな感じは久々で。やっぱ映画とは違った感覚で新鮮でした。
劇の存在を教えてくれた雅寿丸さん(id:gajyu3)。ありがと!

*1:結局何がわかるのか不明に終ったw