祝100巻

グイン・サーガ100 豹頭王の試練』『グイン・サーガ・ハンドブック3』が届きました。ちょっと遅いのは『フェイルーンのモンスター』の発送と同時に届くようにくだんの amazon に注文したためで。。。


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そう思い起こせば、中学生の夏。三軒茶屋の本屋で第26巻の『白虹』が平積みされているのを見たのが、グイン・サーガとの出会いでした。

当時、漫画とコーラはダメという厳格な(?)家庭に育った僕にとって、いわゆるライトノベルの走りのような小説を読むことは、巧妙にカモフラージュした漫画を読むような感覚でした。(ちなみに親はこの頃に抑圧しすぎた反動が今になって、やれゲームだ、やれTVだのの生活になっているのだと、よくこぼしています)。

そしてその頃からのシリーズものは長ければ長いほど面白いはずだ。それだけ読者に支持されているのだからという(あまり賛同してもらえない)マイ理論に基づき、手を出してみたわけです。これが面白かった。とても面白かったので1日5冊ぐらい読んでは、次の日にまた本屋に買いにいくという繰り返しでした。

この時期は(も)お金がなかったので辛かったなー。
なにしろ勢いあまって、「グイン・サーガ」を読み終わった直後に、「魔界水滸伝」とか「宇宙皇子」まで手を出していましたから。

そんなわけで美化された思い出のもと、途中から完全に惰性になったような気もしなくはないですが、とにかく100巻。凄いと思います。
・当時は100巻なんて出るわけないと思っていましたし(ちょうど平井和正が「幻魔大戦」「ウルフガイ」を途中で書かなくなった頃だった)、
・もし出たとしてもその時まで生きているかなぁとかも考えました(こんなに早く出るとは思っていなかった)、
・それから、もし完結する前に途中で作家に不幸があったらどうしようとか悩んだりもしました(この悩みは今後も続くわけですが)。

しかも曲りなりにも長編ベストセラー小説の大御所といっても過言ではないのに、電子文書化にも進出というアグレッシブさは素直に感嘆します。フォーマットはBBeB形式ということで、どんなのかと思ったら。。。またソニーの独自規格か!!

まーでもあの時の記述はどうだったかなとコンピュータで検索しつつ読めたらいいなと思います。PDFのが環境整っていると思うけど(全然関係ないけど、ラグクラフトの小説も電子化されたら、使われている形容句の抽出やパターン分析が出来て面白いと思うんですが。。。)

あと『グイン・サーガ・ハンドブック3』を見ると。天野喜考の画風の変化が如実に現われていて面白いですね。これで『エイリアン秘宝街』の初期のイラストも並べれば完璧 (ファンに撲殺されつつ)。

まー、いろいろ書きましたが。
今の夢は、老後に完結した「グイン・サーガ」をゆっくりと読み直すことです。
別冊宝島のグインサーガPerfectBookの編集者は1ヶ月ほどで外伝を含めて100冊ぐらい読めたみたいなので、2,3ヶ月かけて。楽しみだなぁ、老後。早く引退したい。