メタリックガーディアンSSS「鋼鉄の守護神」改造案
第1回を去年の10月に開催したのですが、その後の予定が立たず。
2回目以降が開催できる見込みが立たないので、考えてたネタを公開してみます。
これから遊ぶ人の参考になるかもしれません。知りたくない人は読まないでください。
まずSSS「鋼鉄の守護神」にはシナリオが3本掲載されています。1本目、2本目に話のつながりはありません。3本目もPCが5レベル用になっていますが、話のつながりはありません。そうSSSは「(ストーリーが連続した)キャンペーンシナリオ集」ではなく、「(個別のストーリーだけど連続でキャンペーンとしても遊べる)シナリオ集」だったのです。
そこで僕は考えました。
シナリオ1
- 鳳市にはチトセのユリシーズがあるのに、PC3のエンタープライズが配属されます。大型艦2隻配属には違和感があったので、実はチトセは心に傷を負っていて、ユリシーズのALTIMAエンジンを起動できなくなっているという設定をつけました。この秘密をPC3と共有することによって、なんか面白くなりそうな気がしたのです。
- ヒロイン真深山キリカの兄は、シナリオ開始前に亡くなっています。ヒロインのトラウマにはなっていますが、それだけで特にイベントはありません。さらにキリカは1本目ヒロインとして出てくるだけで、以降目立った出番はありません。そこでキリカをキャンペーンヒロインに、兄を敵にすることを考えました。
- 兄はチトセといい仲で、鳳市を守るために、アビス亜空間に消えたことにします。1本目のマスターシーン
思いついた展開
- 兄は、マスクをつけて敵として再登場させます。定番ムーブです。
- それからPC2がオリジナルで「外宇宙でアビス邪神群に遭遇した」という設定をつけてくれたので、それを利用することにしました。
今日の草不可避/週末GMするメタガのPCをチェックしていたら/名前「Dガール」/「ア、ハイ」/機体名「テッカサーバント・セイバー」/「お、おう」
— akiyuki (@akiyuki3) 2015, 10月 22
- 兄は奈落に消えた後、別次元で時間が歪んだ世界を介して、現実世界に戻ってきたときには記憶を失って、ちょっと過去に到着していた。そしてその後PC2の父となっていた。*1
- だからキリカとPC2は実は血がつながっている。
- その後、PC2とともにアビス邪神群に遭遇して洗脳される。
- あとは2本目で兄(父)と闘ってその真実を知り、3本目に兄(父)を洗脳したラスボスと闘うという流れ。
- PC4のライバル・ギアードも1本目だけで出てきません。拾いましょう。
シナリオ2
- 話の筋はそのままに登場人物をざっくり変更します。
セッショントレーラー
鳳市に現われたディスティニーのガーディアン。それは復讐に燃える1人の男が生み出した狂気の結晶。世界に否定された男は今、世界を否定する。
現れたガーディアンを駆るは1人の少女。彼女は、人々の悪意に翻弄され、秘めたる決意はただむなしく崩れ去っていく。その目に映ったのはただ絶望のみ。
そして男の狂気と少女の絶望は、月の満ちるが如く、器に満ち、巨大な闇へと生まれ変わる。
メタリックガーディアンRPG
Dark Moon Rises
鉄の腕(かいな)で、闇を砕け!
復讐に燃える男=兄(父)。少女=キリカです。
ハンドアウト
PC①神威大悟(かむい・だいご)用ハンドアウト
コネクション:真深山(まみやま)キリカ 関係:困惑
「もう先輩のご指導は結構です!」真深山キリカは、キミに怒りをぶつけて去っていった。ランペイガーの正式リンケージとして1日も早く認められようと、彼女は必死にキミたち3人の訓練を受けていたが、伸び悩んでいたのは誰の目が見ても明らかだった。キミは何か彼女に声をかけようとするが、その日以降キリカにあからさまに避けられている。とても気まずい。なんとかせねば。
本来、シナリオ2はシナリオ1とはPC1が交代しています。ヒロインをキリカに絞ったので、PC1の交代は回避することにしました。
PC②Dガール用ハンドアウト
コネクション:真深山(まみやま)キリカ 関係:弟子
真深山キリカが、キミに弟子入りを志願してきた。同じDLS系統(MGR p.127)のガーディアンを操るキミに訓練してほしいと必死に懇願してきたのだ。そこでキミは彼女に手ほどきをした。キミと彼女の呼吸はピッタリと合い、瞬く間に実力をつけていった。
しかし訓練の成果を見せる模擬戦で対戦相手のパイロットに大怪我を負わせてしまう。彼女らしくないラフファイトだった。何か理由があるに違いない。
本来、シナリオ2のヒロインの役割をキリカに変えています。だからランペイガーはDLS系だったとう設定を後付。あとPC1との訓練では成果があがらず、PC2と息がぴったりで腕をあげていくのは、実は血がつながっている、の伏線です。
PC③ジェームズ・T・ボンド用ハンドアウト
コネクション:チトセ・ウィル・ナスカ 関係:庇護
キミはチトセの要請でユリシーズの艦長室に出頭した。先日の襲撃で防衛隊の補強が間に合わず、一時的に傭兵で補強することになったらしい。動けないチトセに代わり、キミはその指揮を託されることになった。もちろん美女の依頼を断るキミではない。
その際、艦長室のデスクに、チトセとキリカと男性が写った写真があることにキミは気づいた。目線を読んだチトセは有無を言わせぬ笑顔でそっとフォトフレームを伏せた。
チトセと兄が元恋人設定を匂わせます。あとミドル1シーン目のための傭兵サプライズを仕込んでおきました。
PC④フルス・ツィノーバ用ハンドアウト
コネクション:ランペイガー 関係:自身
キミはユリシーズの整備班長・東江(あがりえ)タカオがランペイガーを整備デッキから格納庫に移動しているのを見かけた。なんでも真深山キリカがランペイガーのリンケージを降ろされたためらしい。既にスーパーミーレス量産計画が始動して、危険な過去を持つランペイガーの役割は終わったのかもしれない、彼は残念そうに言った。
キミがランペイガーを見上げると寂しげに見えたのは、ガーディアンに老兵の自分の姿を見てしまったからかもしれない。キミはお嬢ちゃん(キリカ)に何か言いたくなった。
「ガーディアン・自身」は元シナリオからの無茶振りです。スーパーミーレス計画というのはなんか適当に考えました。スーパー級のランペイガーを休眠させる理由が欲しかったのかなぁ。1本目からこのネタを付けていたので、ランペイガーの特異性を高めたかったのだと思います。
シナリオ2ざっくりした改造
- ミドル1シーン目。元シナリオは敵が急襲してきて戦闘という流れ。それシナリオ1でもやったから! きっと同じことをPLたちも思うですよう。そこで「またかよ」と思わせて、出撃しようとしたら、空からライトニング部隊がパラシュートで降下してきて*2、ギアード・ライスが「ジョン・スミス大尉、着任しました」とか言って敬礼する展開を考えていました。ギアードはアビスガーディアンに乗らない設定がここでいきてきます。
- ギアード・ライスは、謹慎房にいるキリカに接触するために潜入してきたスパイです。彼女と接触して、キリカをアビスサーバント化させることが目的です。ここで元シナリオ通りにアビス的な亜空間が広がる流れにもっていきます。「わたし、いかなくちゃ、兄さんが待ってる」。ペンダントが光り、アビスサーバント化。亜空間が広がっていく、黒い月のように。*3
- あとは情報収集で真実をしって、ランペイガーの共鳴でアビス亜空間の座標を特定、アビス亜空間に侵入します。
- ボスは、テッカサーバント・バーサーカー(兄父)(元シナリオツグマサ)と、テッカサーバント・キリカ(元シナリオラウナ)。あとギアードがやっぱり寝返って、2ラウンド目増援という展開を考えていました。
ミッション
- OP1【キリカと仲直りする】
- OP2【キリカが豹変した理由を知る】
- OP3【チトセの負担を減らす】
- OP4【ランペイガーのもとにキリカを連れ帰る】
- 全員【アビスゲートの解放を阻止する】
シナリオ3
- やっぱり登場人物を総入れ替えするつもりでした。
- ラスボスは、外宇宙からやってきたアビス邪神群。
- ジークベルトの役割をギアードにやらせる。バトルジャンキーで、アビス邪神群の走狗。「ところがぎっちょん」
- 灰垣リナの役割はキリカ兄(父)にやらせる。で、クライマックス前に「すまん。いい兄にも、いい父にも、いい恋人にもなれなかったが。お前たちを愛してる」とか言って死亡させとく。
なーんてことを考えていました。すっきり自己満足!