『コードレイヤード』Calamity Breakを遊んで
新作TRPG『コードレイヤード』を初めて遊びました。
シナリオは付属2本目「Calamity Break」。
これぞ後発システムという感じで、既存システムのいいところをキレイに引き継いでいるという印象を強く受けました。プレイ感覚というかセッション進行に目新しいところはないのですが、蓄積がスマートに具現化されていて、これから始める人は羨ましい限りです。
目新しいダイスロールは爽快感がありました。d10を10個弱ざらざら振って、出目6以下の成功数を数えて達成値とするというダイスロール。出目1はクリティカルで成功数2個として数えます。わかりやすく、どうなるか分からない、ワクワク感があります。一応セッションシートに確率表がついてる!のですが、振れ幅が大きいからか、確率で割り切れない希望や絶望を感じさせてくれるロールでした。*1
セッションの舞台は、荒廃した未来、人々が文明を維持する都市(クレイドル)、広がる外の荒野には、人類に反抗したAIが作った殺戮機械が闊歩している世界。PCは、過去の英雄等をプログラム化したコードによって、アルケオン(不思議粒子)を反応させて、いろいろ出来る特殊能力持ちで、機械とヒャッハーするというスタンス*2。超大型機械と戦う人間たちって燃えますね。好物です。
セッションはオープニングをやって、情報収集をやって、ダンジョン?やって。そう、このシステムはロケーションシートというのを使って、ダンジョンのようなものを突破することで、ミドルが埋められるようにシステム化されていて、ここらへんにも遊びやすさや自作シナリオの作りやすさを感じました。
今回はプレイヤー3人でサンプルキャラクターで遊びました。PC1が武蔵のコード、PC2がビリーザキット、PC3が孔明。これがものすごく研ぎ澄まされていて。PC1が単体大ダメージ近接アタッカーでリソース管理が簡単、とてもビギナー向け。PC2が先制複数体攻撃をする遠距離アタッカーで露払いに最適。PC3が被ダメージコントロールを主体にしたサポーター。皆別々の分野で活躍できるようになっているという、一見あたりまえだけど難しいことが気持ちいいレベルで実装されていました。
あと目玉はやはりコード。英雄や偉人の能力をどのように自分のものにしているのかとかを表現しあうところ。そしてジェネレイトルールで新しいコードを作れるようになっているところですね。ルールに従って能力値と技能をきめて、なんかオリジナルな特技*3を1個つくれば完成とシンプルなところも、妄言が語りやすくていい感じです。
公式でオリジナルコードを募集しているので、それに投稿したり、その発表を待ってコード分を補充するもよし。公式からは出てこないだろうと思われれるマイナーなコードや、著作権や肖像権等の人格権的に扱われなさそうなコードを作って内輪で楽しむもよし。
新しいシステムで楽しくセッションすることが出来て満足満足です。