『ブレイド・オブ・アルカナ』「報いなき栄光」を遊んで

ブレイド・オブ・アルカナ』の平日オンラインセッション第2回そして最終回。
シナリオは、ぱらでぃんさん作『リトル・ゲームズ』をベースに、ハンドアウトやらなにやらを自分好みに書き換えてしまったもの。今回はボスの存在もデータも書き換えてしまうという、暴挙がエスカレート。自由すぎます。
http://www.nekohaus.net/ajara/boa/LittleGames.pdf

改変ハンドアウト

”鳥使い”デアドリ用ハンドアウト 因縁:☆ジョセフ・アーヴィング/怨敵

 おお、なんということだ。呪われしジョセル・アーヴィング・ヴァン・グラスは世に放たれてしまった。
 しかし今更過去を振り返って後悔しても仕方がない。追って、追って、追い詰めて、今度こそヤツに真の死を与えるのだ。あてはない。やり方も分からない。だがやると決めたのだ。じっとしていても仕方がない。とにかくヤツが引き起こした災厄の跡を追うことにした。

PS:ジョセフ・アーヴィングを追い詰める。

"(自称)小剣匠"アインザム・ビルンバウム用ハンドアウト 因縁:☆”鳥使い”デアドリ/奇縁

 あなたは自由都市ケルバーのアルド・バローニの元に戻り、レッドブルクの顛末を伝えた。話を聞いたアルドは顔色を変えた。
 「魔神ダァト・ナイアール・アー、ジョセル・アーヴィング!まさか本当の話だというのか!?」
 そしてアルドは深刻な顔で、あなたに”鳥使い”デアドリ、復讐を渇望する永生者を探し出して、此処に連れてくるように依頼した。
 あなたが請けたのは荷物を運ぶ簡単な依頼だったはずなのに。これが聖痕者は惹かれあうということだろうか。

PS:”鳥使い”デアドリを、アルド・バローニの元に連れてくる。*1

セッション






ボスのデータは(ボクの)イメージに合わせて改変。
コロナ=オービス=エフェクトス。
過去貴族、現在秘術使い(500年前から現在で、ドラマ効果で願いをひとつ叶え、一族を代償にした)、未来はまぁ精霊魔法攻撃するためかな!いあいあ!


1人は戦闘不能。もう1人も次に攻撃が命中したら倒れる。最後の攻撃は命中するも、ボスの回避は20%ぐらいで成功。ダメージも期待値ちょっと下ぐらいを出さないとボスは倒れない。からの勝利。熱い!楽しい!

エンディング

というわけで実質1週間で2話を駆け抜けました。
あっという間ですが、やっぱり連続したセッションはいいですね。


満喫です。しかし!オレタチのブレカナは終わらない!!(年末にあと1セッション

*1:前回のエンディングでデアドリと別々の道をいったため

『ギルティウィッチーズ』「魔女狩人は友達がすくない」&「歌のウィッチーズ様」を遊んで

『ギルティウィッチーズ』を遊んできました。
『ブラッドムーン』のサプリメントで、モノビーストでもヴァンパイアでもなく、魔女を狩るゲーム。


シナリオはヒロベさん(@taxfree5)自作。2018/1/21に神奈川本厚木で行なわれるコンベンションで遊ぶ予定のシナリオのテストプレイだそうです。
卓紹介(卓no1~no5) | TRPGぷれいすのページ


ぐへへへ、オレタチがシナリオ強度を試してやるぜ…
じゃなくて普通に遊びました。なにしろ僕自身が『ギルティウィッチーズ』を遊ぶのが初めてなのです(『ブラッドムーン』は遊んだことあり)。


プレイヤーは3名。
職人さん(@syokunin_1)さん、たかどうさん(@ma04xzakrello)、akiyuki


プレイヤー3人なので、テストプレイとしてはバランスをみるために、4キャラいた方がいいかなと考えまして。

ボク「もしよければ、僕キャラクター2人やりますよ。心の中に双子を持っている女子高生で、常に画面の右から移っている子と、常に画面の左から移っている子。データは2人分だけど、人物としては1人なので、分割行動しないし、他のプレイヤーが誰に話しかければいいか悩まない親切設計!」


GM「いや(そういうの)いいです」


で、結局キャラクターは、


GMが準備してくれたサンプルキャラクターを使用しました。かわいい!
(井上家の養子エージェントのイメージで偽名であることをアピールしたかった)


シナリオは、さくさくと短めのシナリオを2本。
初めて遊ぶシステムでも1本目で流れを掴んで、プレイ結果を見てからちょっと成長させて、2本目に突入というキレイな流れ。
ダイスの出目に一喜一憂しつつ、妄言吸収力が高く、遊びやすいシステム。
綿密な準備と、処理能力の高さで、サクサクと進行するマスタリング。
とても楽しいセッションでした。オススメ卓ですよ!(ダイマ


それはそれとして『ギルティウィッチーズ』ガーリーが分からぬオサーンとしては、百合百合した学園伝奇系として遊んでも面白いんじゃないかなと思ったりしました。
あと「たいまつ」「注射器」「歌」「噂話」「拷問具」「化粧」「料理」などの武器は、本家『ブラッドムーン』にも逆輸入可能? だとしたら「噂話」でモノビーストやヴァンパイアを狩るとかカッコよくないですか(ふんす)。

『ブレイド・オブ・アルカナ』「老いた大地の底で」を遊んで

ブレイド・オブ・アルカナ』の平日オンラインセッションを遊びました。
シナリオは、ぱらでぃんさん作『リトル・ゲームズ』をベースに、ハンドアウトやらなにやらを自分好みに書き換えてしまったもの。PL2人用、全2話の尖ったシナリオです。
http://www.nekohaus.net/ajara/boa/LittleGames.pdf

改変ハンドアウト

クイックスタート

本シナリオでは、以下の2つのサンプルキャラクターを使用することを推奨する。

  • PC1:永生者(BAR p.44)
  • PC2:遍歴の騎士(BAR p.26)

コンストラクション

コンストラクションのアルカナの指定は以下の通り。

  • PC1:フィニス(加えてワイト族であることが望ましい)
  • PC2:特になし(ダメージを出せるキャラクターであることが望ましい)

シナリオハンドアウト

 各PCには以下の設定がつく。キャラクター作成時によく相談すること。

  • PC1:ジョセフ・アーヴィングに死を与える方法を探す永生者。
  • PC2:アルド・バローニ(BAR p.216)の依頼を受けた。

PC1用ハンドアウト 因縁:☆ジョセフ・アーヴィング/怨敵

 かつてあなたの一族は滅ぼされた。同じ一族のジョセフ・アーヴィング・ヴァン・グラスによって、魔神ダァト・ナイアール・アーへの生贄に捧げられたのだ。あなたはジョセフと戦って勝利したが、呪われた身体を得た彼に死を与えることが出来なかった。そこであなたは彼をグラス城の地下深くに封印して、死を与える方法を求め、世界を旅した。そして旅の最中に気づいたのだ。ああ、なんということだ。あなたもまた呪われし永生者となっていたのだ。そして500年の刻が過ぎ、あなたは歴史から忘れられ、朽ち果てたグラス城へと還ってきた。

PC2用ハンドアウト 因縁:☆ゴトフリート・ベック/取引

 あなたはアルド・バローニ師に乞われ、辺境伯領のレッドブルクへ向かっている。そこの領主ベック卿は考古趣味があり、探検隊を率いてさまざまな珍品を自ら集めており、それをケルバーの大学で検分してほしいという話なのだ。なんでも辺境伯領内で、古い城跡を発見して、そこから掘り出したものらしい。
 だが、城下の村に到着して、明日はようやくベック卿に対面できると思ったのもつかの間、夜のねっとりとした湿った空気で覆われ、筆舌に尽くしがたいおぞましい臭気を放ち、其れはあなたの眼前に現れた。

やー。やっちまった感のある改変ですwww
今回さらに踏み込んで、PLもPC枠指定で声を掛けさせていただきました。

参加者

PC1:”鳥使い”デアドリ/エルス=フィニス=デクストラ/ろばたにさん(@robatani)

 おぞましい気配を漂わせた機械の鳥を連れ、身の丈ほどもある奇妙な剣を背負った娘。

PC2:"(自称)小剣匠"アインザム・ビルンバウム/フルキフェル(バンビーノ)=ルナ=グラディウス/ARHMさん(@hidearihama)

 呪いで魔力を失ったバンビーノ。剣匠卿に剣を学び、ケルバーナイフを自在に操る剣士。

 PC2人ということで好き勝手に前倒れにいこう!という流れ。もしやそれがあんな悲劇を生むことになるとは…
 

セッション





  • 魔神ダァト・ナイアール・アーとか懐かしい(1stランギル)*1
  • 「悪徳と希望ルール」で、そんなに得意な技能ではないけど、シーンの雰囲気で1個振りしてみるとか、とても好き。
  • 戦闘は、やっぱ3人いた方が安定する、かな。
  • でも2人のコンパクトなスピーディさは魅力的。

エンディング

自作。個人的にブレカナのシナリオの最後は「西方歴~」のナレーションで締めると落ち着くのです

西方歴1166年、こうして辺境伯レッドブルクの城下町は、多くの者に予兆を感じさせることもなく、瞬く間に滅びた。後に惨劇の夜とも呼ばれるこの出来事が、なにゆえ起きたのか詳しく語られることはなかった。しかしこの惨劇の最中にも、わずかな希望の光に照らされ、運命の道を切り開いた英雄たちがいたという。そして英雄たちの物語にはまだ続きがあるのだが、それはまた別の機会に語られるであろう。


ブレイド・オブ・アルカナ老いた大地の底で」

やっぱ、ブレカナはいいぞ。

*1:ニャル様敵なアレ

『ブレイド・オブ・アルカナ』「わたしのねこ、ねこのわたし」を遊んで

オフでブレカナしてきましたよ。今月はブレカナ祭り!(繰り返し系

しょーじさんが冬コミで頒布する予定のシナリオのテストプレイ(のはずだったたけど諸般の事情で頒布は中止に)。
それはそれとしてセッションは楽しく。

セッションの概要は

もうブレカナを好きな人とブレカナの話をするだけで楽しい今日この頃。

『ブレイド・オブ・アルカナ』「鏡の祈り」を遊んで

オフでブレカナしてきましたよ。今月はブレカナ祭り!(繰り返し系

シナリオ

 話はブレカナ感溢れる、闇に歪んだファンタジー。
 でも”鏡”が複数出てきて、途中ちょっと話が混乱気味に。
 あとキャラクターは前回の引継ぎで、僕は戌が相棒の少年巡回士*1
akiyuki3.hatenablog.com

(1名は「罪の街」に出てきたラガルートがマーテルに帰依してPC化して参加)だったので、シナリオに再会シーンを入れようとすると、話が余計に分かりづらくなるので止めといたり。


あと最近の数回のセッションで立て続けに、ミドル戦闘をドラマ奇跡で回避*2してたりするのですが。個人的には手っ取り早くて好みなんだけど、結果的にミドル戦闘という合流の仕組みや、他人の見せ場を奪っていることを忘れちゃいけないなと思ったり。やはりドラマ奇跡は塩梅が難しいなー。自分の中でプレイノウハウが足りていないというか、歴史がないのでコンセンサスがなく手探り状態というか。


それからブレカナは世界観が魅力的で。「隣に魔人が引っ越して来たら」とか「魔人アパートに引っ越してきた刻まれし者」とか、妄想雑談が広がって楽しく。


最近公式シナリオ供給が滞ってる感もありますが、「悪徳と希望ルール」を使ってざっくり遊んだり、いい感じに過去作品を忘れてるのでまた昔のやつを遊んでみたり、星の海の向こうに新作を願ってみたり、と様々な方法で遊んでいきたいものです。花押持ちPCやってないし!人造聖痕にも出会っていないし!*3

*1:このPCを作った当時はコードレイヤードのリプレイを読んでなかったんですよね……

*2:しかもたぶん僕が奇跡を切ってる

*3:でも特殊因果律は個人的にはもういいかな。エピソードは好きだけど、1セッションにPLが自由に選んだPC個の特殊因果律を混ぜるのツライから。決め打ちならハンドアウトでいいし

『ブレイド・オブ・アルカナ』「泥の手の姫」を遊んで

オフでブレカナしてきましたよ。今月はブレカナ祭り!(当社比


参加者

GM:あるばがるどさん

 UL-N◎VAや少人数インセインのシナリオを量産してウェブ公開する、アクティブゲーマー。今度はブレカナ尊い

PC1:聖ジャンヌ・ライトまたはコティングリー聖霊事件の魔女/アングルス=ファンタスマ=マーテル/梔子薫さん

 偽免罪符とか売って、聖女を名乗る詐欺師が、聖女扱いされて事件に巻き込まれるという攻めた設定。そして前世と邂逅して、マーテルとして目覚めていく。設定倒れせずにやりきってたのが凄い。

PC2:ポヌール/フルキフェル(猫)=ルナ=グラディウス/しょーじさん

 テオの腹心枠。テオが他人に相談できない(ヤバイ)悩みを、猫に打ち明けると、人知れず?猫が解決してくる。テオ枠って、テオを自由にコーディネイト出来る枠なんだなと改めて思ったりw

PC3:”鷹匠”フィリップ・ロートシルト/コロナ=エルス=レクス/チャクラ厨さん

 鷹を連れた巡回士の青年。賢さは鷹に劣るが?オトナなイケメン枠。もしかしたら次出会う時は、本体は鷹になっているかも知れないw あと救世母は鷹匠の家の娘だから、この世界だと伝統職?みたな設定話はよかったなー。

PC4:アンカーラート/クレアータ=アダマス=アルドール/akiyuki

 指輪大戦後期に、神聖パルヴィエステ帝国軍によって投入されたクレアータ部隊”鋼騎士団(シュタールリッターオルデン)の1体。ハンドアウトが長きに渡りヒロイン一家を見守る枠なので、森の中から密かに見守ろうとして、早々にシナリオ想定をビヨンドするあたり、なんか、その、すまぬw


*1

シナリオ

セッション


 シナリオは、カッコイイタイトル、キャッチーなPC1枠ハンドアウト、さらりと前世邂逅表を使った導入からの、ミドルのサプライズ。ブレカナたのしいがギュっと詰まった1本。


 そして面子は、皆、GMもするし、シナリオも書く*2古強者揃い。僕のぎこちなくて雑な*3フリにさらっとノってもらったり拾ってもらったりして、こー、至福な時間を過ごしたセッションでした。


 この勢いでしばらくブレカナ遊ぶよ!

*1:ブレードランナーの名セリフ「雨の中の涙のように」

*2:まぁ、僕が一番シナリオ書いてない

*3:の割に主張が強い

ビーストバインドトリニティ「血と薔薇」を遊んで

平日の夜に神田のDaydreamにて『ビーストバインド・トリニティ』を遊んできましたの巻。

参加者

GM:akiyuki

 何故かGMするよと言い出した物体。例によってシステム初GM。いける、いけるってばさ!

PC1:夏海 紫(なつみ・ゆかり)/アタッカー・イレギュラー(魔剣)×2/@UMXRBShgZlYYCRL さん

 魔剣(銃)の使い手であり、パステトの子らのとの混血児の女子高校生。過積載?まだ詰めるってばさ!

PC2:永夜 十月(ながよ・とつき)/サポーター・スピリット(幽霊)・ハーミット(マジシャン)/@robatani さん

 誰かを世話したいという未練で現世を漂う、警視庁死霊課のユーレイ刑事。「長沢さんにお茶を出します。ススー(見えない」とかイカす。

PC3:”黒き厄”コフィン・ディザスタ/ディフェンダーフルメタル(自動人形)・ヴァンパイア(ドラクル)/@uyumakusa さん

 外見はメイドロボ。中には封印された吸血鬼のおっさん。機動型棺桶と共に、永久とも思える刻を旅するもの。過積載?うんそろそろ限界w!?*1

セッション

 シナリオは旧版『ビーストバインド・テスタメント』の付属シナリオを魔改造
 まー、理由はいろいろあるんよw


 当初は実セッション2時間ぐらいで収める予定だったので、オープニングをじっくりやって、ミドル1シーン目でPC1の元にボスが出てきて、そこにPC2と3が駆けつけて、クライマックスへgoぐらいのイメージで。シナリオを切り刻むので既存シナリオは残しておきつつ、でも全部自作しなくてもいい。そして、しのさんのイラストもカッコイイ!*2という流れ。
 というわけで過去のシナリオをざくざく削って、データをいい感じに作って臨んでみました。


 が、流動的に予定は遷移して。セッション当日にちょっと尺を稼ぐ必要が出てきたので、急遽4個ほどの情報収集シーンを入れてみたり。
 しかし何が好転するかは分からないもので。個人的にはこの情報収集シーンで、NPC(長沢遼、ウォーレン・グラットン・レイク、メタトロン、ミカエル、メフィストフェレス)をロールプレイするのが楽しくて楽しくてw 情報収集の内容はシナリオの裏話的なことをしつつ、ボスの場所を明らかにするという流れだったのですが。なんだろう無駄に楽しくて、結果的に制限時間ギリギリ近くまで引っ張ってしまいました。


 システムはやはり重めです。
 しかし面子が『モノトーンミュージアム』でSRSを遊びこんでる勢だったので、絆=エゴ=人間性のシステムも意外とシンプルに遊べるなとか感じてしまうぐらいスムーズに遊べました。
 またシステムの表現力が高いのは確かで、感情の遷移や、徐々に進む魔獣化を丁寧にやっていくのは、とてもイメージがつかみやすかった気がします。


 世界観は1つの用語解説の中に、また別の新たな用語が出てきて、それがウロボロスの蛇のよう輪のようになっていてとっつきづらくもあり(同時にそれが魅力でもある)、表紙はエロくて広げづらいもあり(同時にそれが魅力でもある)ですが。


 やっとシステムが分かったような気がするので、また機会があったら遊んでみたいものです。
 楽しかった!おつかれさま!

*1:だがそれがいい

*2:しかし肝心の2枚目イラストを見せ忘れた