D&D「ファンデルヴァーの失われた鉱山」第3回目を遊んで

 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』スターターセットのシナリオ「ファンデルヴァーの失われた鉱山」の第3回。
 ネタばれ注意。

前回のあらすじ

短いあらすじ

  • 赤印組にカチコミをかけた。
  • 戦った。
  • レベル3になった!

長いあらすじ

  • 舞台は開拓最前線の町ファンダリン(Phandalin)。
  • ファンダリンでは、赤印組(Redbrand)が大きな顔をしていた。逆らって失踪した家族もいるらしい。
  • 事態を憂慮した老騎士シルダーとガウェインは、町長の元に向かった。が、町長は赤印組に対しては腰が引けていた。それよりも近隣のオークの接近を心配していた。
  • シルダーは、領主同盟のウィザード、イアルノ・アルブルックが行方不明になったので探しに来たらしい。
  • ドナドナは、ファンダリン鉱夫交易所のハリアから、赤印組のリーダーが「ガラス杖(Glass staff」で、街はずれのトレセンダー屋敷を根城にしていることを教えられた。
  • サイサリスは、万神殿でタイモーラの学僧シスター・ガラエルと知り合った。彼女はギザ牙の城にある、オグマの「穢されし祭壇(the Defiled Altar)」の聖別に協力(ポーション提供)を申し出てくれた。しかし赤印組の連中が邪魔で、ポーション製作に集中できないそうだ。
  • チェルノボグは、夜酒場に出かけると赤印組に蛮族呼ばわりされた。そこで物理的に相手を黙らせた。
  • 翌日、キミたちの前に赤印組が現れた。撃退したが、街の一部は、赤印組の仕返しを恐れ不安顔だ。
  • キミたちは、トレセンダー屋敷へ向かった。
  • 屋敷の地下で、奴隷として売却されそうになっていた人たちを助け出した。
  • 魔法使いの研究室でネズミがウロウロしていた。チェルノボグが瞬時にそれが普通のネズミではなく使い魔である可能性を指摘した。
  • 「ガラス杖」は多勢に無勢とばかり、霧渡りの呪文を使って逃げ出した。一度屋敷の外に逃げられてしまっては、追跡することは困難だろう。
  • 必死の追跡劇が始まった。
  • 途中、地下洞窟からナシック(ガラス杖が飼い慣らしていたモンスター)も現れた。
  • チェルノボグは立ったまま目を瞑った(気絶した)。
  • 「ガラス杖」は貯水槽から非常持ち出し袋を取り出して、不可視化のポーションを使って、逃げ出せるところまできた。勝った!と心の中で雄叫びをあげた。
  • しかしパラディン・ガウェインの正義はそれを許さなかった。
  • 「ガラス杖」は倒れた。彼の正体は領主同盟のウィザード、イアルノ・アルブルックだった。領主同盟のエージェントとして働くよりも、赤印組のリーダーとなった方が旨味があると考えたのだ。
  • 「ガラス杖」は、”黒蜘蛛(Black Spider)”というドラウと協力関係にあった。黒蜘蛛はドワーフの地図を手に入れたがっていたらしい。
  • とにかくファンダリンは、赤印組の手から解放された。
  • 今後は、ファンダリン自警団として、生まれ変わった新生赤印組が町を守っていくことだろう。

そして新生赤印組を組織したり、残りのトレセンダー屋敷の家探しを行ったり、成長したり、休息したりで、あれから1週間ほどが経ったのだった…

セッション

 例によってPC個別のオープニングをやって、展開を整理する流れ(21世紀テクニック)。

1:ローグ(個人的な目的:赤印組に復讐をする)

 トレセンダー屋敷の残探索。ボスの部屋で「ローグでも使える簡単魔法」的な本を見つけたことにする(アーケイン・トリックスターになったので)。
 そしての個人的な目的の達成を確認。これからは新しい目的を手酌でよろしく的な*1

2:ウィザード(個人的な目的:穢されし祭壇を聖別する)

 木彫り職人の未亡人と息子と話す。
 「恨みがないといったら嘘になりますが。恨み続けても、自分が生きていく糧にはならない」「たとえ悪に染まったとしても、生きていればやり直すことができる。神様だってきっとそういうんじゃないかい?」
 今回は、穢されし祭壇を聖別する回なので、そこらへんに軽く触れておきたい、みたいな。

3:パラディン(個人的な目的:ファンダリンを文明化する)

 街で町長をすれ違う。「赤印組をとっちめたんですってね。さすが。すごい。やると思ってた」「その勢いで北のオークをやっつけませんか?チョロっと」。エンディングに向けての伏線その1。
 今は他に優先してやるべきことがあるとカッコよく断られる。よく考えると「うん、オークいくいく」と言われても困ってた。よかったよかった。

4:バーバリアン(個人的な目的:ドラゴンを追い出す)

 獅子盾商会の人から、シルダーが新しい鎧を調達したがっているという話を聞く。彼はドワーフを守れなかったことを気に病んでいて、老体に鞭打ってギザ牙族の砦に向かおうとしている。すなわち、止めてほしい。
 かつて村を放棄した(守れなかった)背景をダブらせて、軽くジャブを打っておこう的な。


 全体的には、すなわち最初にインスピレーションを稼いでおこうぜ!導入。
(本卓ではセッション毎にインスピレーションをリセットしているので、出だしに獲得しておくと安心できるはず)
 どうよ!21世紀テクニック(繰り返し系


 じゃ、ギザ牙族の砦に行っとく?

道中

  • 街道でキャラバンと出会う。街道にゴブリンが来なくなった(PCがやっつけたから)、北のオークもおとなしい(エンディングへの伏線その2)という噂を聞く。あと街道を外れて目的までワンダリングやるよという説明がしたかった。

 なおシナリオには、それぞれワンダリングモンスターと遭遇する理由(ストーリーにちょっと関係があったり、なかったり)が書いてあって、ちょっとおもしろかった。でも

 そしてネヴァーウィンター森の南、苔むした石柱の森を抜けて、枯れた沼の谷を下り、7つの崩れ落ちた塔を目指す。なお下線箇所の流れと判定はオリジナル。なんかファンタジーな旅をしている感じを出したかったのです。


 アタックルートが複数あり、部屋単位で遭遇が発生するというより、エリア単位で遭遇が発生する流れ。シナリオを読み込み、だいたい4戦闘遭遇ぐらいになると想定してみました。どいういう順番で発生するかはプレイヤー次第なので、あとは強く当たって流れで。


あと個人的には、崩れ落ちた塔の、外が見えるバスタブが好き。

クライマックス


 順調だったミッション達成ですが最後の詰めでアクシデント!
 まぁ1d20で 12未満でPL大勝利。13以上でPL大敗北の流れ。*2
 まぁ、PLの選択とダイス出目の結果だから仕方がないというか、それはそれとして。
 いろいろあったけど、振り返ったら、あれは、このタイミングにしか入れられないよなー的な(キャンペーン終盤には入れられない)イベントで、味わい深いものになるんじゃないかと。
 終わりよければ全てよし、になればいいなー。

エンディング

 一行が肩を落としてファンダリンまで戻ると、街は北から大規模なオークの軍団が南下してくるという噂で持ち切りだったというサプライズな引き……を意図していたのですが。
 直前のクライマックスミッション失敗の動揺が大きく。それどころじゃなかったw
 ワイヴァーンのとまり岩にいるオークがメニー・アローズ族というのはシナリオ設定。メニー・アローズ族はDMGに載っているメジャー部族。南下してくるというのはオリジナル展開でしたw


設定ちょっといじったアイテム

  • シルダーのプレートメイル。仕立て直してパラディンが受け継ぐ流れ。もとはチェイン・メイルだったけど、いまさら感なので…
  • オグマの小像。もとは黄金のサン・エルフの小像だったんだけど、設定を変えて、これって祭壇を聖別してくれたオグマの礼なんじゃない?的なドリーム。
  • 地図。グレンドンを助けられなかったので、彼が語る予定だったことがドワーフ語で書いてあるに違いない。誰か読めるといいな。もしくは街の誰かがきっと読めるさ
  • オーク語の指令書。正直なんでドッペルゲンガーかよくわからなかったので、今回のエンディング展開にあわせて、実はすでにドッペルゲンガーがオークに変身して、オークと接触を持っていて、彼らを扇動していることを匂わせるアイテム)

 次回は4レベル。この悲しみから立ち上がれ、ガンダ(

追記

*1:国産シナリオだとあんまりないパターン?

*2:サンクチュアリNPCにかけて、首ナイフ系インシデントに対処しようとした