『ロストロイヤル』「アヴァロンに咲く花」を遊んで

 『ロストロイヤル』のキャンペーン第5回目のセッション

 今年の初めに始めたキャンペーン。順調にプレイ回数を重ねて、あっという間に最終回。途中でルールが大幅に変わったり、ざっくりルール運用を間違ってPCに瞬殺されたりといろいろありましたw
 しかし終わりよければすべてよし!?


セッション

予告

 嗚呼、もはや何も言うまい。
 魔族が跳梁跋扈し、死せる大地が拡がる、混迷の島ログレス。
 だが、それでも人々は、明日への希望を抱き、今日を生きる。
 ただ前を向き、ただ未来(さき)を目指す。


 『ロストロイヤル』エピソード4
 すべては主の御心のままに
 栄光あれ

シナリオスペック

エピソード:4
シナリオタイプ:決戦シナリオ(兼儀式シナリオ)
時間:1(対話シーン1回+番外シーン1回)
※本シナリオでは、上記に加えて「会戦シーン(後述)」1回を追加する。

状況

  • 主君モイラ一行は、白の魔王バールゼルの討伐、そして王国奪還のため、旧アヴァロンの首都ローザンベルを目指す。
  • 正王国のイスカール、パールシィと新王国の群咲(むらさき)の王国の援軍と共に陸路を往く。
  • ザレスト城塞国の援軍は時期を合わせて海から挟撃する完璧な計画だ。
  • 龍の助力を得る聖杯の儀式を完成させるための「立秋(ルナサ)」の風は未だ吹かない。いつ吹くかもわからない。だが冬が来る前には吹くはずだ。

・しかし戦いが長引き、冬を越すようなことがあると、食料が足りなくなる。咒林妖精の蔦魔術を用いて大地を祝福すれば収穫は増えるが、同時に漆黒の死せる大地が拡がるだろう。

宣言ハンドアウト

命題A:「聖杯の儀式をアヴァロンで行なう」
  • 理由A-1:主君の自らの危険を顧みぬ覚悟を尊重すべき、兵は拙速を尊ぶ。
  • 理由A-2:冬が来る前に戦いが終わらねば敗北に等しい。この戦いは国のためであり民のためである。
命題B:「聖杯の儀式を行なってからアヴァロンへ向かう」
  • 理由B-1:主君を危険に晒すは騎士の不忠。たとえ国を奪還しても、主君を失ってしまっては仕方がない。
  • 理由B-2:魔族の力を侮ってはならない。確実に敵を滅ぼすためには万全を期す必要がある。たとえ多くの犠牲を払ってでも。


# 理由についてはPLが自由に改変しても構いません。

命題A:終末フェイズ開始時に、主君は「仲間の喪失表(1d6)」をロールして効果を適用する。
命題B:戦闘フェイズ開始時に、仲間全員は各々「仲間の喪失表(1d6)」をロールして効果を適用する。

カレンダー

3月:最後の贈り物
3月:晩冬の岐路(冬)
4月:惜別の茜(春)
5~6月:同盟会議(夏)
7~10月:陸路侵攻 【前回シナリオ結果】
10月末:アヴァロンに咲く花(秋) 【本シナリオ開始時】

舞台表(アヴァロンへの征路)

1:魔族の襲撃によって滅びた村
2:紫色の霧が行く手を遮る、歪みの森
3:赤黒く汚れ、腐臭をまき散らす川
4:騎士が雄々しく散った戦場跡
5:白い花が狂い咲きする田畑
6:首のない白い巨人と魔族の進軍

シナリオの舞台の特徴 『アバタールハイ』p.217

戦場跡:魔族側は【狂気】を3点獲得。
戦の影:魔将は罪の果実をプラス1。
死の影:魔族側の血路支配がプラス1。

会戦シーン(会戦判定・難易度6) (難易度は7か8でもよかったかもしれない)

  • 概要:軍隊規模の魔族との遭遇戦を行なう。
  • 効果:会戦判定に成功した場合は、任意の魔族特殊部隊を1つをゲームから除去する。
  • 特殊:会戦判定後、以下を実施して、達成値を+1してもよい(効果重複)

・任意の【仲間】を喪失する。
・自身の任意の戦力を×にする(既に×がついている戦力は選択不可)。

仲間の喪失表

アバタールハイ』9.03 仲間の喪失[p.177]の「戦死、あるいは生存の見込みの薄い行方不明」の効果を以下のランダム表の通りに変更します。

仲間の喪失表(1d6)

1:何も失わない(運命の女神が微笑んだ)。
2:忠誠心や信頼を失う。
3:体の一部を失う。
4:記憶や感情を失う。
5;行方を失う。
6:命を失う

特殊部隊(8)

1.魔狼(ダイアウルフ)[LR p.228]
2.端女(シルキー)[LR p.229]
3.百鬼夜行(デスパレード)[LR p.230]
4.空飛ぶ何か(ポルターガイスト)[AH p.240]
5.墓守(アンダーテイカー)[AH p.241]
6.持たれ首(デュラハーン)[AH p.241]
7.早魃軍(かんばつぐん)(インフェルノ)[AH p.242]
8.戦鬼(オウガ)[AH p.242]

魔王アクション表

1:皮肉に口元を歪める/[戦]厄災[AH.231]
2:悲しげに目を伏せる/[戦]鬼襲[AH.231]
3:いらだたしげに白い髪をかき上げ、ため息をつく/[獣]時を喰らう獣[AH.232]
4:「かわいそうに。魔族ではなく、悪神と戦っていることに気づかないなんて!ごめんよ。ごめんよ。君たちは死ぬんだよ!」/[獣]絶叫[AH.232]
5:王や騎士や民たちの死にざまを語る/[死]墓荒らし[AH.233]
6:騎士の足元に、白く美しく、ただし生気に欠けた花を生やす/[死]葬送[AH.233]


とりあえず1回(自分としては)王道キャンペーンを通しで遊ぶことができて満足満足です。
毎回展開をPLに丸投げして、脳内のぼんやりとした事前イメージに沿って、リアクションでセッションを進行させていくという遊び方をしたのですが。自分的には昔ながらでありつつも、なんか新しく。毎回刺激的でそしてラクチンなセッションでした。手抜きではない、と思うw


あと特にカッコよくまとめようとするわけでもなく、イイ話にまとめようとしたわけでもないのですが。それが逆にPLの不安を煽ったのか、もちろん安心のメンツにも恵まれていることもあり、GMが適度にいい加減にPLを信頼すれば、おのずといい結果にたどり着くだろうという根拠がない自信を最終的に抱くに至ったりもしました。これでいいんじゃね?みたいな。今回たまたまで錯覚かもしれませんがw

酔っ払い番外編メモ

文ストN◎VAを遊んで

『アリアンロッド』「アドベンチャー・オブ・アビス」を遊んで

アリアンロッド』シナリオ集「アドベンチャー・オブ・アビス」掲載のソロプレイ用ランダムダンジョンシナリオ「アドベンチャー・オブ・アビス」を遊んでみました。もちろんソロで。





アイテム

  • 初期装備すべて
  • MPポーション×3
  • ゴブリンの爪(50G)×2
  • ブーネの首(400G)
  • 現金100G


ソロ用ということで、往年のゲームブックのようなイメージをしていたのですが。それとはちょっと違って『アリアンロッド』をひとりで遊ぶためのシナリオ。前者が『ファイティングファンタジー』とすれば後者は『トンネルズ&トロールズ』のソロシナリオというか。というかT&Tよりもランダムダンジョン性が強いというか。


トーリーや、アリアンロッドっぽい世界感(いやこのフラットな感じがそれっぽいのかな)は、脳内で補完する方向で。


サンプルキャラクターはソロシナリオで使われないルールはあるものの、ルールは『アリアンロッド』なので、システムで遊びたい欲は充足できました。

『ドラクルージュ』「現世に奏す」を遊んで

先日のドラクルージュオンリーが楽しかったので、早速オンセで遊ぶ機会にダイブしました。

@ariku_aruku さんは、オンリーコンでも御見かけしていたのですが、精力的にドラクルージュのDRをされている方で、やる気に満ち溢れ、楽しそうだったのが印象的。自作シナリオも多数。募集ツイートを見て、思わず脊髄反射してしまいました。

なお当日は優雅にキメるつもりが、慌ただしく卓につき…。


参加者

  • GM: @ariku_aruku さん
  • PC1:”朔望卿”クラウディオ・ルクレシア・アウラ・フォン・ダストハイム(ダストハイム賢者)/PL:@barakamon さん
  • PC2:”幻友卿”ニンフェ・シュタール・フォン・ダストハイム(ダストハイム遍歴)/PL:@rasiu11 さん
  • PC1:”紫煙卿”ラティーオ(・セシリア・ドラヴィダ・フォン・ドラク)(カインシルト近衛)/PL:@akiyuki3
  • PC1:”吹夏卿”リオネル・ルーエン・メイナード・フォン・ローゼンブルク(ローゼンブルク遍歴)/PL:@lib14 さん

はじめましての方ばかりだったのですが、皆さんドラクルージュ巧者の方ばかりで。DR(いわゆるGM)経験者も多く。サクサクとスムーズに遊べました。
 

キャラクター作成


今回初めてキャラクターを自作したのですが。基本ルール通りにキャラクターを作れば、チャートやデータによって、なんとなくカッコよくなります。
たとえば今回僕が作ったキャラクターは

”紫煙卿”ラティーオ(・セシリア・ドラヴィダ・フォン・ドラク)

  • 血統(家門):カインシルト(枯木)
  • 道(象徴):近衛(盾)
  • 紋章
    • 内容:下地が紫の盾に、黄の草模様で、鷲の頭と翼を持つ獅子
    • 色彩:濃紫
外見(チャートを振ればこんな修飾子が)
  • 瞳の色:深く吸い込むような黒
  • 髪の色:死者の如き灰白
  • 特徴1:太陽の欠片で滅した右腕*1
  • 特徴2:厳めしい顔つき
過去(ライフパスみたいなの)
  • 原風景:従者の一族
  • 叙勲:惜しまれリ 叙勲年齢:66歳
  • 叙勲後:長き眠り 騎士歴:100年
名声(背景+データ)

 勝利グリフォン(†太陽の欠片を討ちとったり†)

戦の行い

(戦闘特技みたいなの。自動で2つ。家紋から固定で2つ。象徴から固定で2つが決まる。つまり家紋と象徴を決めれば特技が決まるのでデータとにらめっこしなくてもokでラク)

  • 騎士のたしなみ
  • 我が名を知れ
  • 散るべきは己
  • 応報せる白木の杭
  • 全ては主がために
  • 露払い
常の行い

(非戦闘特技みたいなの。戦の行いと同様)

  • 包み込む包容
  • 甘き口づけ
  • 孤独ゆえの孤高
  • ただ見守るのみ
  • 主に捧ぐ誉れ
  • 御身こそ我が潤い


「行い」の名を宣言するだけで、なんかカッコよくなる系。実は『ドラクルージュ』はイメージに反して?、ロールプレイ(演技)必須のシステムではない。してもいい、しなくても(たぶん)いい、僕はするけど系。

設定

 老いて従者として人の生を全うするところに叙勲された騎士。
 主(”冷甘卿”セシリア・ドラヴィダ・フォン・ドラク。少女)*2とともに太陽の欠片を討たんとしたとき、主を庇って、右腕を滅した。その後、太陽の欠片を討伐するも、自身が傷つくことを恐れない行いに不興を買い、主に暇を出された(これも愛か)。以来、主に仕えるとは何だと自身に問いながら、新しい主を捜している。
 肩マントで失った右腕を隠している。

(なおカッコいいが、データ的なシナジーは低かった気がするが、あーあー聞こえなーい)

セッション

PL4人で2篇。通常1篇は、戦の幕(戦闘シーン)と常の幕(非戦闘シーン)があって、1幕2ラウンドで、1ラウンド1回手番がまわってくると考えると、なかなかのボリュームのシナリオです。
(このシステムは、いわゆるミドルからクライマックスまで、ずーっとラウンド進行で進みます)
それでもセッション時間は16:00開始で5時間ぐらい。


トーリーは、希望を掲げる主君と、献身的に仕える近衛のもとに、運命に導かれた騎士(PC)たちが集う。
毎夜?起こる怪事件、その事件の真相は!?というミステリー風シナリオ。


端役(トループ的なやつ)を抽象化して、情報や手がかりにする処理はスマートだったなぁ。
とても参考になりました。もしシナリオを作る機会があったらマネしたいと思いました。


あとクライマックスで、さまざまな真実が明らかになることによって得られるカタルシス
細かい伏線を積み重ね、結末はPLに委ねるという流れはとても綺麗でした。
というか最後のキー情報を抱えたのが僕だったので、満足度が高かったというのもありますw


システムは、判定後ダウンタイムが発生しやすいので、そこは様々な知恵で乗り切る必要があるものの*3、他にはない独特のプレイ感覚は癖になりそうです。
また遊びたい!DRもやろう!!*4

追記:スプレッドシート

 @lib14 さんが作られたGoogleスプレッドシートで、情報共有しながらセッションを行なったのですが。これがスゴイんですよ。どうすごいかは言いづらくて、公開は出来ないのですが。全国のドラクルージュ者はいっぺん @lib14 さんと遊んで、その凄さに恐れおののくといいと思う。あ、その時はついでに僕も誘ってくださいw

*1:これはオリジナル

*2:オンリーコンで使った自キャラを主にするあたり、自分の厨2もまだまだ捨てたもんじゃない?w

*3:ダブルクロスの判定をまってる気分で乗り切るという手もw

*4:昔VTMとかでやりたかったこと大体これで出来るじゃんとか思ってしまった老害顔。しかもこのシステムならセッションが始まりそして終わる安定感は抜群だ。

『ブレイド・オブ・アルカナ』「罪の街」を再び遊んで

いろいろあって『ブレイド・オブ・アルカナ』『クラウン・オブ・イビル』付属の「罪の街」を遊びました。

前回

akiyuki3.hatenablog.com


珍しく周知プレイ。しかも間を空けず。
でも面子も違うし、PC枠も違うので、「見せてやるよ!周知プレイの実力ってやつをな!」というスタンスでセッションに臨みます。

キャラクター作成



character-sheets.appspot.com


セッションする前から楽しい。後も楽しい。

今回はPC5枠。PC1に相談して、PC1が賞金首になった理由が、PC5の父(PC1の親友)が殺したので、その復讐のためにPC5は巡回士になっているという設定。その裏にはPC1は殺戮者になった父を殺ったという真実。


事前にGMからPC1とPC5のコンフリクトは、シナリオのテーマじゃないので、そこにフューチャーしている余裕はないから、手酌でよろしくと言われていたのですが。


「だいじょーぶ。だいじょうぶ(だってこちとら周知ですよ)」と言っていたものの、うまくコンフリクト解消できず。なんか今回は共闘するけど、許したわけでもないからなぐらいの塩梅で終了。真実も明らかにならず。


いやー、なんだ、その、ははは。
一応 CoE付属2本目も皆同じキャラでいこうということになり、まだワンチャンあるさー。

セッション

このシナリオは、やっぱ中盤からの展開が苦しいなーという感想は変わらず。
でも導入と舞台は好き。

そして

拡散する妄想


もっと、もっとシナリオを!(自分でも書け

『デッドラインヒーローズ』「野良犬どもの宿命(さだめ)」を遊んで

電子書籍シナリオ集『学園エピキュリアン』の第2話。
平日オンセ2時間×2回。

前回

akiyuki3.hatenablog.com

 前回に引き続きのセッションなので、キャラクターが成長しています。
 1セッション遊んだ経験点だと、パワーが1つ増える感じ。
 より死ににくくなったり、判定後出し成功しやすくなったり、範囲攻撃が出来るようになったり。やっぱ成長楽しそう。

セッション

これで公式シナリオの付属、シナリオ集とGMしましたが、決戦フェイズの戦闘バリエーションが、シナリオ毎が違って面白かったなー。


あとシナリオ集 p.31 のイベントで、クエリー以外で、GMがPCにグリッド(=経験点)を1点与えるケースが記載されている。こういうのもアリというサンプルに。

そして

セッションは終わりますが。

ちなみに、このシナリオ遊びたいです!
corbitt.sakura.ne.jp

カウンターリモコン

『マギカロギア』「叡智と狂気の奔流を」を遊んで

TRPGコンベンション 全部冒険企画局ぷち♪に遊びにいってきました。
厚木です。

新版になってから、『マギカロギア』を遊んでいなかったので(というか積読してたので)、遊んでみたかったのです。


参加した卓は、赤井さんGMの『マギカロギア』「叡智と狂気の奔流を」。
参加PLは、Dr.リーさん、命生さん、akiyuki。